11304. 弁護士に受任の義務はありません

医師には応召義務がありますが、弁護士(民事)は受任の義務がないのです。

勝てない裁判を引き受けなくてもいいのです。(例外は刑事弁護の国選弁護人当番)

(以下、引用)

弁護士は、国から免許を受けていますが、公務員ではありません、民間人です。弁護士は、国から報酬を受けてはいません、依頼者から受け取ります。 ですから、弁護士は、依頼者の利益のために行動します。

ところで、公務員と同じように、弁護士に、事件を引受ける義務があると考えている人がいます。さらに、弁護士は依頼者の要求を何でも受け入れる義務があると考えている人がいます。
しかし、弁護士は、受任にふさわしくないと考えた事件は、受任しません。不当な目的(例えば、相手を苦しめるだけの目的)の事件は、受任しません。後でトラブルになりそうな事件もそうです。

強引に独特な自己主張をしたり(自己の考えに固執する)、 自分で書いた膨大な書類を持ち込んで、「読んでくれ。証拠として提出してくれ」と要求したり、裁判所に直接電話をして、事件内容につき、「文書は偽造だから、鑑定してくれ」など、唐突な要求をする依頼人がいます。裁判所は、通常、「代理人がついているのですから、代理人を通して連絡してください」と答えます。
弁護士は、このような独特な主張をする依頼者の意味のない要求に応じることは、できないでしょう。弁護士は、自分の専門的知識に基づき独自の判断で事件を処理します。そのため、依頼者を説得します。
だが、この説得に応じない依頼者がいます。 依頼者が、「それなら、弁護士会に苦情を出します」と言うことがあります。実際、弁護士会に対し、このような苦情相談があります。しかし、弁護士会は、具体的な事件処理について弁護士を指示、監督する事はありません。

このような 誤解に基づくトラブルの多くのは、話し合いで解消できます。しかし、話し合いをしても誤解が解消できない場合もあるのです。 弁護士が、事件の引受けを断わるケースは、このように依頼者がトラブルを起こしそうな場合(異常な場合)です。
このような病的ないし病気の依頼人(特徴は、自己中心の考え)は、病院では、多くは、パーソナリティ障害と診断されています。かっては、精神病質あるいは性格異常、次には、人格障害と呼ばれました。 専門の医師の説明によると、患者自身は、そのような病名を使用せず、「うつ病」と自称する場合が多いようです。真実は、うつ病ではなく、人格障害です。 そのような ネット記事もあります。

このような人は、常に周囲とトラブルを起こしています。誠実で、大人しい人に対しては、攻撃的で執拗な行動にでるのです。弁護士会の苦情相談においても、このような申立人が、時々、います。
このような依頼人がいることは、弁護士が国民の広い範囲に浸透していることが原因でもあるようです。今までは弁護士に縁がなかった人も弁護士に頼めるようになったのです。よいことですね。しかし、弁護士も、そのような依頼人(モンスター)がいることを理解して対処する必要があるでしょう。

https://www.asahi-net.or.jp/~zi3h-KWRZ/kikencl.html

弁護士が引き受けないには、それなりの理由があるのです。

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