12017. コメント(12006)

(コメントいただきました)

こんにちは、現です。当方のコメントにコメント下さり、ありがとうございます。 ADEに言及していただきましたので、一言だけ触れておきます(FcR依存性のADEに話を限定します)。 ADEが起こるかどうかは、FcRを持つ血球系・免疫系細胞に対するトロピズムの問題だと思います。私個人としては、これまでのところ、SARSCoV2がそのような細胞内に取り込まれても、プロパゲーション(増殖)しないのではないかとの感触です。感染能が無いとの論文も見ます。ただ、まだまだデータが不足しており、今のところそれらの細胞での増殖能が全くないとは確言できない状況かと思います。とはいえ、もし少々の変異でそれらが獲得されるなら、とっくにADEが起こって大変な事態になっているのではないかと想像します。 話変わって、デルタ4+についてちょっと補足ですが、 https://doi.org/10.1038/s41586-021-04005-0 をご覧ください。 この論文で使われているPMS20という変異体(Fig3a)はデルタ4+の変異を全て含んでいると思われます(deletionのために番号が少し違っているようです)。これを読む限り、そうそう悲観する状況でもないように思います。

(以上、ありがとうございました)

「FcR依存性のADE」は、荒瀬抗体によるADEとは違ってターゲット細胞がFcRを持つマクロファージにほぼ限定されます。デング熱の場合は、こちらが主なADEの原因ですが、SARS-CoV-2の場合はマクロファージへの感染は、少なくとも末梢血レベルでは無視できるとのご指摘には私も同感です。(肺胞マクロファージは感染してると言う論文もあり、ここは議論の余地が残りますが私は感染しない方の立場をとります。)よって、SARS-CoV-2の場合は、FcR非依存の荒瀬抗体が知られるまではADEなんてデマだと言われてたのですよね。

荒瀬抗体の存在が知られてからは、FcR非依存性(つまりACE2陽性細胞全般への)感染だけが論じられていると思います。

デルタ4+についてですが、とりあえず、今のところドミナントにはなっていないとのご指摘にも同意します。ただ、トルコで見つかっているデルタ3+に類したウイルスは、今ではヨーロッパ各国でも見つかるようになってます。(変異はそれぞれの場所で独自の進化を遂げた結果であり、複数の組み合わせでvariationに富むために、1つのlineageの増加とは見えないのですけど)

Natureの論文、ご紹介ありがとうございます。論文探すの下手くそなので助かります。

とり急ぎFig3だけ見ました。この株は完璧にワクチン抗体から逃げてるけど、その代わりに10倍増殖力が落ちてるってことですね? Paul Bieniaszが作ったウイルスは中身は別のウイルスなんですね、(VSVなのかHIVなのか矛盾してる表記になってるけど。)残念ながらSタンパク質のACE2への結合が10倍落ちたとしても、別の遺伝子の変異で復帰してくる可能性を完全に否定するものではありません。

12006. コメント(現さま)

彼らは元HIV研究者ですから、知ってると思います。RT inhibitorやPro inhibitorの耐性変異が入ってフィットネスが落ちたウイルスは、ほとんどがVifのフレームを犠牲にしてEnvの量を増やすことでオーバーカムしてくることを。

ただ、SARS-CoV-2にはExoNの機能がNsp14に備わっているので、HIVのようには変異が早くないのが救いですが、一方で感染者数の桁が違い過ぎます。airborneの感染伝播力もSTDのHIVとは比べ物にならない。どこかで一人でも最適化したウイルスを広める人が出てくると、世界中に一気に広まってしまうので警戒してもし過ぎることはありません。なぜなら、抗体価は下がる一方で、武漢のワクチンを何度打っても、抗体の幅を広げることはできないからです。

(そして、彼が人工的に作った20の変異を持つウイルスってのは、変異を持ち過ぎてるので10倍も増殖力が下がって見えるって話もあるでしょう。実在のE484K+N501Yの変異では、増殖力の低下は2倍もない。)

昔からの読者はご存知だと思うのですけど、「悪魔の提唱」はウイルスの回し者です(爆)

そんな私でも絶対にADEになると言ってるつもりはありません。ただ、油断はできないと思っているだけです。ADEでワクチン接種した人の方が重症化する未来だけは、絶対に絶対に避けなければならない。この失敗だけは万が一もあってはいけないからです。(ほぼ予測不能なirAEとは違って言い訳できない。)

私の心配が杞憂であることを、私自身が確信出来る未来が早くくることを祈っています。

コメントありがとうございました。また、お気づきの点がありましたら、よろしくお願いします。

私がADEの懸念に集中して発信するようになったのは、ワクチン推進派で目立った動きをする媚びナビ一派が、あまりに強引だったからです。

「何年も経ってから起きることって何があるんでしょうか?私には何一つ思い当たらない」って人に、可能性を示しておく必要はあると思いました。

でなければ、Y氏のように「厚生省、何してた!!!!」って、反権威=反ワクチン=反科学に利用されかねないからです。

厚労省のQ&Aには、きっちりと「将来の潜在的懸念」として、PMDAの審査(というよりその前の開発段階から)ワクチン開発に携わるもの、審査する方も、みんながADEのことは「見つめて」いることを示しています。

私は複雑なADEのメカニズムを、少しでも分かってもらった上で、「人の健康を守るために政府機関は細心の注意を払っているのだ」と知って納得して接種して貰いたかったのです。

媚びナビのような後から「騙していた」と言われる隙を見せる団体がいたので、余計に、その隙を「埋める」存在であるのが私の使命だと思いました。彼らの大きさに比べたら私はちっぽけでしたが。

世界でデルタ株のdiversityが広まりつつあり、ミュー株なども生まれている現在は「シナリオの分岐点」だと考えます。

ワクチン打ち立てホヤホヤでは見えなかったことが、抗体が下がってきて見えてくる時期に差し掛かっている。

悲観して絶望しているわけでは無い。

ADEのない未来を確定させるために、ちょっとの努力をみんなに継続して欲しい。私が言いたいのは、それだけなのです。

私の最大の成果は、これだけだと思いますが、それだけでも彼と心中を覚悟した意味はあったと思います。

彼は宮沢先生とは違って「医師」で、国会議員とも繋がりのある「まあまあフォロワーさんおる」インフルエンサーでしたので。