11999. アスピリンジレンマ2

昔は「大人に小児用バファリン」を処方だったけどね。

11992. アスピリンジレンマ

今は小児用バファリンはアスピリンでないから、やらないらしいけど、わざわざ「低容量」って論文に書いてあるのを無視して「ワイしか勝たん」って薬でそれをやるのは、危ないと思います。

アスピリンは、用量の多少によって血小板凝集の抑制と促進の相反する作用が現れ、アスピリン・ジレンマという。抗血小板薬として低用量が適している理由は以下のとおり。

①アスピリンはシクロオキシゲナーゼ(COX)を阻害することで、血小板では血小板凝集促進および血管収縮作用を有するトロンボキサンA2(TXA2)の生成を抑制し、血小板凝集抑制作用を発揮する。一方、血管内皮細胞では、血小板凝集抑制および血管拡張作用を有するプロスタグランジンI2(PGI2)の生成を抑制し、血液凝固作用を発揮する。
血小板には核がないためCOXは再合成されず、アスピリンによる血小板凝集抑制作用は不可逆的となり、作用は血小板の寿命(7~10日)の間持続する。一方、血管内皮細胞には核がありCOXが再合成されるため、血液凝固作用は可逆的となり、このCOXの再合成はアスピリンの投与量が少ないほど早く回復する。

②アスピリンは血管内皮細胞のCOXよりも血小板のCOXに対して高い親和性をもつため、低用量では血小板のCOXのみを阻害してTXA2の生成を抑制し血小板凝集抑制作用を示すが、高用量になると血管内皮細胞のCOXも阻害されるため、PGI2の生成が抑制されて血小板凝集促進作用が発現する。

(至適用量)
抗血小板薬としての至適用量は明確ではない。抗血小板療法のランダム化比較試験のメタ解析の結果では、アスピリンの高用量群(500~1,500mg)、中等量群(160~325mg)、低用量群(75~150mg)の間で、脳卒中や心筋梗塞、血管死などの心血管イベントの低減効果に有意差はなかった。至適用量は75~150mg/日と推奨されている。また、ガイドラインでは、325mg/日が上限とされているものが多い。

現在、抗血小板薬の中でアスピリンは最も費用対効果が高い薬剤とされ、日本でも高頻度で使用されている。アスピリンの抗血小板作用は、血小板COX-1をアセチル化によって不可逆的に阻害することによるもの。低用量(81~324mg/日)では抗血小板作用を示すが、高用量では解熱鎮痛作用を示し、抗血小板作用は失われることが知られている。

https://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/all/series/drug/update/202005/565397.html

1回2錠、1日2回では、324mg/dayを超えてしまうので解熱剤としての使用で、低容量アスピリンとしてでは無いです。

薬機法違反を恐れて「解熱剤として使っていいよ」と言い、「血栓」の文字をこそっと混ぜておく。

このようなマゼマゼ論法は医学領域では、不適切な表現だと思います。