11684. いいなじゃないよ34

人間とマウスでは免疫システムが大きく異なることは、マウスでしか免疫学をやったことのない人は知らないが、実際に人間用にワクチンを作ってた人はよく知っている。

例えば、アンジェスがやってるDNAワクチン。

DNAワクチンは齧歯類なら問題なく使えるのだが、なぜか、霊長類から人間においては、ちゃんと免疫を誘導することができないことは、実は20年前にわかってました。

だから、扱いの難しいmRNAワクチンの技術開発が挑戦的な課題として、課せられたわけです。

マウスで例え何が誘導されてても、人間で臨床試験をやらなければならないのは、そう言うことがあるからです。

サポニン由来のアジュバント で、人間でCTLは誘導できてるのか、私は詳しいことは知らない。だって、あれ、ノババックスの特許だから、普通の人(利害関係のない人)は扱えない

今、pubmedにある

N Engl J Med. 2020 Dec 10;383(24):2320-2332. doi: 10.1056/NEJMoa2026920.

Phase 1-2 Trial of a SARS-CoV-2 Recombinant Spike Protein Nanoparticle Vaccine

これでは、Th1 CD4のIFN-gammaまでしか確認してないです。

こういう時、データが出てないってのは、見てないと言うよりは見たけど無かったって話の方に私は一票入れたくなる。だって、いい結果が出てたら、もっと堂々とCD8のデータを出すと思うんだよね。

このFigは、以下の論文から切り取ったもの。

https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC7809486/

SARS-CoV-2 spike glycoprotein vaccine candidate NVX-CoV2373 immunogenicity in baboons and protection in mice

実は、その後に出てくるBaboonの方の図では、CD4のデータしか載せてないのよね。(ここで、あ、察しって私なら読む、この辺の論文の読み方は人によってそれぞれだとは思うけど)

日本でもワクチン接種率が上がってきました。

既にmRNAワクチンを接種した人のブーストに使う分には、ノババックスで細胞性免疫が誘導されてもされなくても関係ないんで。

終生免疫の知念先生の論文の読み方が雑なのは、織り込み済み。

k先生がわかるかどうか、ギリギリのところ「大人の間違い探し」

COIありまくりのワクチン治験論文を読むにはコツがある。

あなたは馬ではない、あなたは牛ではない

あなたはマウスでもないのです

11682. ノババックス2