11681. いいなじゃないよ32

この人は、余命と同じで曖昧話法を使うんですよね。

科学的に厳密に定義が決まってる言葉をうまく使いこなせないので、独自に言葉を作り出してしまう癖がある。それで何か難しいことを知ってる人だ〜って騙される人が出てくる。

「遺伝子製剤」ってのが何なのか?彼はおそらく、まともに説明できないでしょう。

 一を聞いて3を知る悪魔が先回りして説明しておきますね( このブログの古くからの読者の方は「悪魔の通せんぼ鬼が始まった」と笑うと思います。)

遺伝子製剤ってのは、遺伝子治療に近いことを言いたいのだろうと私は理解しました。

(mRNAワクチンは遺伝子でできてるので遺伝子製剤と言えなくもないけど、ワクチン抗原としてorf6では抗体誘導だろうが細胞性免疫狙いだろうが使い物にならないことは、これまで散々説明したので、外します。)

遺伝子治療には2種類あり、足らない遺伝子を補うか、要らない遺伝子を破壊するかのどちらかです。

必要な遺伝子(この場合はインターフェロンでしょうか?)は、既に人間には備わっていますね。

では、反対に要らないorf6を壊すには、どうするか?

今、流行のCRISPR-Cas9の系(ノーベル賞取りました)ってのが技術的には使えますが、それ、まだ人間には実用化は遠いです。

HIV業界では、CCR5というレセプター遺伝子をノックアウトしたCD4陽性細胞を作って体に戻す治験が行われていますが、あまり効果は出ていません。理由は簡単で、CRISPR-Cas9を、対象となる全ての細胞に届けるデリバリーシステムが確立してないからです。

(例外として中国で2年前ぐらいに受精卵に細工をしてCCR5遺伝子ノックアウトベビーが生まれて、倫理的に大問題になりました。やらかした研究者は二度と研究できないように追放処分とされました。)

彼のいう「遺伝子製剤」ってのが、どんなものか?聞いてみたいものです。

(蛇足です。岩崎研が発表した「抗インターフェロン抗体」がインターフェロンの効き目を悪くして重症化するって話がありますが、この手の自己抗体を抑制するというのがステロイドの作用の一部にあります。)

ありがとうございます。違いがわかる人に満足していただければ、身バレ寸前までご披露した甲斐はあるというものです。

私の知識はRNAウイルスに偏っています。頭があまり良くないのでゲノムサイズの大きなDNAウイルスや細菌のことは、頭に入りきらないのです。自分が何を知ってて何を知らないのか知ってるつもりです。私は勘違い野郎にはなりたくないと思っています。(だから媚びナビにツッコミはしても、みんパピには触れません、私はHPVに詳しくないので)

もしも、何か間違いを見つけた時には、どうぞ、ご遠慮なくご指摘ください。

通報先生がアカウントを閉じてしまわれたので、誰からもツッコミがなくなり寂しいです。