11671. いいなじゃないよ23

この人は、インポーチンが何をしてるか、わかってないのよね。そしてインターフェロンがどうやって出てくるか?も。

転写因子を核の中に輸送するのにインポーチンは働きます。物流におけるパレット(渡し船でもいい)のような役割だと思ってください。

イベルメクチンはその働きを止めてしまうので、抗炎症作用はあるんですよね。だから重症化を防ぐことが期待されました。重症化要因の1つであるサイトカインストームをコントロールしてくれることが考えられたからです。

しかし、インターフェロンの産生に必要な因子の核内移行も一緒に阻害されてしまうので、インターフェロンの産生も一緒に止めてしまう。結果としてPCRが陰性になるまでの時間が長くなる&SARS-CoV-2に対する抗体が作られにくくなるなどの弊害もあり、相殺されて「効果がない」ってことになるのです。

まともに論文読まずに、自分の思い込みで語るの、やめれ。

Chaccour C, et al. The effect of early treatment with ivermectin on viral load, symptoms and humoral response in patients with non-severe COVID-19: A pilot, double-blind, placebo-controlled, randomized clinical trial. EClinicalMedicine. Published Jan 19, 2021.

https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S2589537020304648?via%3Dihub

1つだけ「いいな」氏を擁護出来るとしたら、そもそもは花木さんたちが作った「イベルメクチンが効く作用を説明した図」ってのが悪いわけですけどね。

あれ、コロナに特化してない(HIVに対しても効果がありますって、ウイルスゲノムが核に入って行く図だから)

高濃度のイベルメクチンは、細胞内の核へのたんぱく質輸送を阻害することが、培養細胞を使った実験で確かめられている。核には生命の設計図ともいえる染色体DNAが格納されている。細胞質で作られたたんぱく質の一部は核内に運ばれ、DNA情報の読み出しなど様々な機能を果たす。この核内への輸送を担うのがインポーチンと呼ばれるたんぱく質であり、イベルメクチンはインポーチンに結合することで、核内輸送を阻害すると考えられている。イベルメクチンが核内輸送システムを阻害してしまうと、ウイルス感染を防ぐべき免疫細胞などの健常な細胞にも異常が引き起こされる可能性もあるのだ。

 興味深いことに、新型コロナウイルスのORF6というたんぱく質は、核輸送を阻害してインターフェロン(ウイルスの感染を防御するのに必要なたんぱく質)の活性化を阻害するという報告もある。つまり、新型コロナウイルス自身が核内輸送を止めることでインターフェロンに対抗しているのに、イベルメクチンがさらに核内輸送を止めるならば、敵に塩を送るような事態にもなりかねない。

(以上、https://webronza.asahi.com/science/articles/2021090600004.html?page=2 より引用)