11609. いいなじゃないよ4

生物をわかってない人がいるようだから解説しておきます。

in vitroやin silicoで有望とされた薬が、実際には効果がないことはいくらでもあります。

そのうちの1つに、薬物動態と言うのがあります。

イベルメクチンは脂溶性です、薬は乳剤となっています。点滴はできません。経口投与だけになります。

この場合、血中濃度をいかに上げることが出来るか?が大事です。

イベルメクチンがダメっぽいとわかるのは、in vitroで抗ウイルス作用として有効な濃度が血中濃度の10倍が必要だからです。

2つ目。イベルメクチンにはインターフェロン応答の抑制効果があると言われています。初期の感染者ではインターフェロン応答はとても重要で、早期投与すればするほど、必要な免疫が得られない=病気の遷延化の可能性が出てきます。

3つ目、駆虫薬としての実績はアフリカで多いわけですが、人口ピラミッドが全く日本とは異なります。老人ホームなどで処方された場合、内科医は痛んだ肝臓をやられないか?ヒヤヒヤして見てるわけで、「副作用がない」と言う段階で、リアルワールドを知らない素人ということになります。

4つ目、元々必要としてた疥癬症の治療に必要な薬が払底してしまっています。

5つ目、濫用により疥癬の薬剤耐性が作られる可能性があります。

6つ目、北里の治験がなかなか終わりません。臨床医が「効く」って感覚を持てるようならば、治験参加者を増やそうとするし、中間解析の時点でも有意な差がぶっちぎりで出るようならば報告が上がってきます。しかし、北里は、3月に終わるはずが9月まで延長し、結果もでないうちから政治的なロビー活動に勢力を注ぎました。これは結果が「表に出せないネガティブデータ」なのだろうと感じさせます。実際に処方に入れてたけどラインナップから除外した病院も複数。

番外:これは陰謀論ですが。イベルメクチンの原薬は中国にあります。しかし中国でイベルメクチンを使っているとの報道はありません。

10040. プロテアーゼ阻害剤といえば

プロテアーゼ阻害剤の研究第一人者である満屋組が、いずれ、本物の薬を探し出してくれるでしょう。彼は、血中濃度が低くても有効な薬を探し出すまで粘ることで有名です。HIVの薬の究極はフェムトモルでも有効なモノを探してしまったプロ中のプロです。