11285. エクソソーム

これは、「反ワクチン派」のシンボル的なメッセージです。彼らはシェディングとも言ってて、ワクチン接種したら何かが体の外(←ここポイント)に飛び出てくると言ってるのですね? 確か。

エクソソームExosome、エキソソームとも呼ばれる)は細胞から分泌される直径50-150 nm(ナノメートル:10億分の1メートル)の顆粒状の物質です。 その表面は細胞膜由来の脂質、タンパク質を含み、内部には核酸(マイクロRNA、メッセンジャーRNA、DNAなど)やタンパク質など細胞内の物質を含んでいます。

これは、細胞の外(←体の外ではない)に出るのですけど、筋肉内接種したLNPの行く先が「外界」と接している口腔粘膜やらではなく、所属リンパ節(つまり脇の下ですけど)に大半が行くことが分かってるので、Sタンパク質がエクソソームに乗って分泌されたとしても体内に留まり、それが誰かに伝染することはありません。

神経細胞の間でシグナルをやり取りするのにも使われますエクソソーム。細胞が外から何かを取り込むエンドソームの逆の動きと言ったらいいでしょうか?

免疫学というよりは細胞生物学の分野の話です。

ウイルス粒子ってのも、極めて小さいエクソソームと言えば言えなくもないけど。ウイルスはウイルスですからね。細胞が元々備わってる機能とは別系統として考えるべきでしょう。

粒子形成に必要なタンパク質(MとE)の遺伝子をmRNAワクチンは持ってないので、粒子形成には至りません。残念でした。

あーちなみに。新型コロナウイルスが細胞から外に出てくる時には、エクソソームと似たような袋の中に詰め込まれたものが外に放り出されますが、最終的に細胞膜のところで袋を捨てるので、エクソソームとして放出されるわけではありません。

ついでに、mRNAワクチンから作られたSタンパク質は血液中を一旦は流れることはあると思いますが、その寿命はそんなに長くはないでしょう。

このワクチン関連でエクソソームを言い出したひとが誰なのかは私は知りません。

↓以下のツイートで「元々」と書いたのは、mRNAワクチン入れてあるメッセージの性質上という意味です。S1が切り取られていかないように細工をした配列を使っている会社もあるかも知れません。そこは詳しくは覚えてません。

T細胞に提示する時には、細胞の内部で作られるタンパク質がペプチドとして切られたものがHLAの上に載せられて提示される必要がありmRNAワクチンとウイルスベクターワクチンは、このプロセスを持っていますが、B細胞が抗原を認識して抗体を作る場合には、必ずしも、そのプロセスは必須ではありません。

でなければ、ノババックスのようなコンポーネントワクチン(あらかじめ作成しておいたタンパク質を打つ方法)や不活化ワクチンのような古典的手法のワクチンが使われてくることはなかったのですから。

出来上がったタンパク質の量は、おそらくアデノウイルスベクターよりmRNAワクチンの方が少ないのではないかと思われます(無視できる?との質問に対しては、無視できると私は答えます)。mRNAは自分で増幅出来ませんので。だから、一時的に高い抗体値を示したとしても、もしかすると下がり方はアデノウイルスベースの抗体よりも早く下がってくる可能性はあります。(アデノウイルスベクターにはmRNAを何度も鋳型から読み出す機構が備わっており、打ったワクチンが、より多くのタンパク質を作るように考えられます、確認したことはありませんが)

エクソソーム仮説の軟弱なところは、そういう量の理論に耐えられないことです。

量から言ったら、実際のウイルス感染の方がよほど、です。だから、「感染するよりもワクチンの方がマシ」って論破が可能なんで。

反ワクチン派は、抗S抗体が何かをする方に賭けるべきでしょう。(シンシチン仮説は私はまだ完全には否定出来てないと考えます)

私としては、免疫を上げすぎるmRNAワクチン(LNPを含む)が誤作動して自己を攻撃するirAEを挙げています。頻度は極めて低いとは思いますが、こればかりはHLAの異なる動物実験ではわからないことですから。