11271. 論文の読み方3

怖い話が好きな人と偉い免疫学の大先生に揶揄されようとも、「悪魔の提唱」のスタイルは変わらない。

「変異株の出現により新型コロナワクチンが効かなくなるのでは」というような怖い話が大好きな人がいます。一方、私はかねてから、免疫学的に考えると、「ウイルス表面には自分が異物であることを示すいくつもの目印があるので、変異が起きて少々目印の数が減っても、ワクチンはそれなりの効果を示すはずである。したがって、大きな心配は無用」と説明しています。

https://stm.sciencemag.org/content/13/600/eabi9915

この図の読み方は、4つあるパネルの2つが接種あるいは感染後1ヶ月、下2つが3ヶ月の時点のものを示す。

左パネルがワクチンの人、右側が自然感染の人。

preとPostは、RBDレセプター結合領域(中和抗体の多くはここに結合する)に対する抗体を除く前と後という意味で、グラフの線が右下下りになっているのは、RBD領域に対する抗体がどれだけ中和活性の中心的役割を担っていたか?を示している。

まず、左の2つのパネルの、左側の上と下を見比べて欲しい。103-104ぐらいのところに入っていたのが、やや下がって来ているのが見えるだろう。これが時間経過とともに抗体が減っていくの図だ。

で、上のパネル2つの左側の点のばらつきを見て欲しい。左のワクチン群のほうが、揃って高く、右の自然感染の方が上から下までばらついているのが分かるだろう。これが、感染が軽くてすんだ人重症だった人が混在する自然感染の個体差で、ワクチンは個体差なく揃って高い免疫を付与する目的で接種して当初の目的は達成されていることが分かる。

次に下のパネル2つを左右(ワクチン接種群と自然感染群)で見比べて欲しい。

実は上2つほどの違いは、見えなくなって来ている。ワクチン接種のほうが自然感染よりも必ず良い抗体を作るとは限らない。人間の多様性というやつは、とても厄介なのだ。

11270. 論文の読み方2

論文というのは、タイトルやアブストラクトに書いてあることよりも、書いてないことのほうが重要かもしれないことがある。そういう嫌らしい目で読む権利は、読む方にあるのです。

そして、この数字がデルタ変異株を防ぐのに十分かどうか?についての答えは、リアルワールドで今後示されるのだ。これら中和活性は、所詮はin vitroの話だから。

ワクチン接種半年一年後のほうが感染が成立してしまった時には、重症化する懸念は「検証が終わって」いない。

「変異株の出現により新型コロナワクチンが効かなくなるのでは」というような怖い話が大好きな人がいます。と宮坂先生は揶揄するが、そんな話を誰も好きでしてるわけでは無い。人の命に関わることだから、ワクチンを過信して油断してると痛い目に合うかもしれないから用心してマスクしてね!と言うのが、そんなに馬鹿にされなければならないことか?

私なんぞは「ひねくれもの」ゆえに、ワクチンマンセーの人たちを見ると「そんな美味しい話が大好きな人がいますが」と揶揄したくなりますね。

西浦モデルはプロジェクションなのだから悲観的予想を立てて外れることに意味があると言うのに、ワクチンだけは懸念事項を回避するために解決策込みで悲観的予想を述べるのが、許されないのはおかしい。そこまで「反社会的扱いをする必要がある」と主張するワクチン推進派たちは、ダブスタそのものだ。西浦先生だから庇う、媚びナビ(峰さん)には歯向かうの許さないって歪みが私は嫌いです。

宮沢さんがこれまでにやらかしてきたことを考えれば、彼が言うと反発が出るのは仕方がない。

だから、私は宮沢さんには黙ってて欲しいのです。あなたが出てくると誰もまともに話を聞いてくれなくなる、科学的な議論ができなくなるから。

11269. 宮沢さん抜きで話がしたいのです

私はワクチンを否定してはいない。ワクチンによる集団免疫理論は支持する立場だ。

しかし、ほぼ同一の遺伝子をもつマウスとは異なり、人は遺伝的多様性が高い。行動も各自、様々に異なる。それぞれが意思をもち、意思表明の言葉をもつ人間において、各自のメリットデメリットは各自が判断すべきものだ。

これはワクチン戦略の原理原則、一丁目一番地なのに、そこを歪めて語る媚びナビ。もっとも大きなリスクを無いと断言する媚びナビは、詐欺師集団に見えてくる。それは、ポストコロナ、今後の我が国のワクチン戦略を毀損するものである。

どんな稀な事象も起きてしまえば、その人に取っては1分の1。それでも集団の利益のために個人が犠牲になるのは、ある程度は仕方がないと割り切ってやるのがワクチン戦略であり、その頻度があまりに高い場合は、ワクチンは認められない。(故に私は不活化ワクチンを認めないし、それを推すコロラドを似非科学デマゴーグと断罪する。)

ADEのリスクはある。あるものはあるとはっきり言って許容してもらう判断を、みんなで慎重に下していくべきだと、私は媚びナビのイケイケドンドン路線は批判する立場です。「悪魔の提唱」の名前はこの時のために付けておいたのだと思うくらいに。

若い人(未摂取者)への接種の奨励ではなく、三度目(既に2回のフルチン群)へのブースターであるってことは、今作られた抗体が無力化されてることを否定しない見解でしょう。論文にどう書いてあっても、現実世界はその先を行ってる。

私が「イスラエルを見よ」と言い続けてたことを思い出して欲しい。ここまで変異のスピードが速い時は、論文化してる間に有効性のデータは陳腐化し、現実では劣化が問題化する。