11177. Pandemrix接種後ナルコレプシー

宮川先生のfacebookに、宮坂先生がコメントされていたのを記録しておく。

キーワードは「分子模倣」(molecular mimicry)

これが、Sタンパク質と胎盤にあるシンシチンの間で起きると不妊になる「かもしれない」仮説は、否定できるかどうか?

何年か経つと、ようやく結論が出る。

おそらく稀なHLAを持った人だけが被る不幸であり、人類全体を見た場合は微々たるものだろう。

でも、起きてしまった人にとっては、100%。

だからこそ、慎重でありたい人に「接種しない自由」は、認められてもいいと思う。

COVID-19は行動によって避けられるし、感染しても100%発症するわけでもないし、感染致死率も2%程度でしかないのだから。

麻疹のように95%の集団免疫を必要とするわけでもない。

7割の集団免疫でいいのならば、接種を怖がる若い妊娠前の女性を「後回し」にして様子見させてやるぐらいの余裕は、あってもいいはずだ。mRNAワクチンで作られる抗体が、自然感染で作られる免疫をはるかに凌駕するってことは分子模倣のミスprimingの可能性がワクチンの方が小さいとは言い切れないのだから。(希望者の接種を妨げるものでないことは念のため、申し添えておきます、誤解のないように)

(以下、引用)

宮坂 昌之ワクチンとナルコレプシーの問題は拙著ブルーバックス「免疫力を強くする」の初稿には入れてあったのですが、難しい話だということで編集部から提案があり、抜いてしまいました。しかし、大事な話ですので、長くなりますが、抜いた文章を以下に紹介させていただきます。

海外では、インフルエンザにかかった後や、アジュバント(免疫増強剤)を含むインフルエンザワクチンを接種した後に、ナルコレプシー(一種の居眠り病)が数倍から十数倍増えたという報告があります。ナルコレプシーとは、脳炎ではなく、日中でも起きてはいられないような強い眠気が襲う病気です。多くの場合、ワクチンとは関係なく報告されています。欧米では2千~3千人に一人かそれ以下、日本では千人に一人程度の頻度で見られます。日本人の場合、ほぼ全員がHLA-DQ0602というMHCクラスⅡ抗原を持っていて、遺伝的要因が強いと考えられています。

ナルコレプシーには、脳脊髄液中に神経ペプチドのヒポクレチン(別名オレキシン)が低いⅠ型と、ヒポクレチンが正常値であるⅡ型があります。前者は、ヒポクレチンを作るニューロンが自分のリンパ球によって攻撃されて破壊されるために起きる一種の自己免疫疾患であることがわかっています。 インフルエンザワクチン接種によるナルコレプシーは、AS03というアジュバントを含むPandemrixというH1N1pdmに対するワクチンで多く報告されていますが、一方、MF59という別のアジュバントを含む別のワクチンでは殆ど報告がありません。 アメリカ・スタンフォード大学のローレンス・スタインマン氏のグループは、AS03を含むPandemrixというワクチンが脳に対する自己免疫反応を誘導し、それがナルコレプシーの原因になるのではないかと推測しました。つまり、インフルエンザワクチンに含まれているウイルス抗原の一部が、われわれの脳内にもともとあるタンパク質と似ていて、ワクチンがこのタンパク質に対する免疫反応を強めたために脳が攻撃を受けるようになったか、それともAS03というアジュバントが悪いことをしている、という可能性を考えたのです。 

解析の結果、インフルエンザウイルスのヌクレオプロテインというタンパク質中の特定のアミノ酸配列が、上述のヒポクレチンのシグナルを受け取る脳内タンパク質(ヒポクレチン受容体)中のアミノ酸配列の一部とよく似ていることがわかりました。そして、Pandemrixの接種後にナルコレプシーになった患者の血中からは、実際にこのアミノ酸配列に結合する抗体が見つかり、さらにこのアミノ酸配列は、上述のHLA-DQ0602というMHCクラスⅡ分子と結合することがわかったのです。 以上のデータから、Pandemrix中のウイルス成分上の特定のアミノ酸配列が、HLA-DQ0602というMHCクラスⅡ分子に結合して提示され、リンパ球がこれを抗原として認識したために、このアミノ酸配列に対する抗体が作られ、この抗体が脳でヒポクレチン受容体を発現するニューロンに結合して攻撃したために、脳でヒポクレチンのシグナルが伝わらなくなり、ナルコレプシーになった、ということが強く示唆されたのです。そして、これを支持することに、Pandemrixというワクチンでは、他のインフルエンザワクチンに比べて、この特定のアミノ酸配列の含有量がずっと多いことがわかりました。 これらの知見から、先述のスタンフォード大学の研究グループは、Pandemrix中のAS03というアジュバントが問題だったのではなく、ワクチン主成分であるウイルスタンパク質の一部が、脳にもともと存在するタンパク質と、アミノ酸配列上、よく似ていたために、ワクチン接種により、ウイルスタンパク質に対する抗体が作られ、その結果、脳内タンパク質に対する自己免疫反応が起きたのではないか、と推論しています。 

その後、スタンフォード大学の別のグループは、ヒポクレチン受容体ではなく、ヒポクレチン自体とインフルエンザ・ヌクレオプロテインとの間に似た配列があり、Tリンパ球がこの配列をHLA-DQ0602依存的に抗原として認識することにより、自己免疫性のヒポクレチン産生ニューロンの破壊が起こると報告しています。 これらはいずれもとても興味深い報告ですが、一方、HLA-DQ0602というMHCクラスⅡ分子は、フィンランドでは国民全体の3割ぐらいに発現し、一方、この国にはインフルエンザの流行もあり、Pandemrixも使われています。しかし、フィンランドだけでナルコレプシーが特に多いわけではありません。したがって、HLA-DQ0602以外にも重要な発病関連因子があると思われ、今後のさらなる解析が必要だと思います。 このように、本来は無関係であるはずの病原体構成成分とわれわれのからだの成分の間に類似性が存在することがあります。これが原因で、病原体によって作られた抗体が、われわれの体内にある似通ったタンパク質に結合して病気を起こすことを「分子模倣」(molecular mimicry)といい、しばしば病原体が感染した後に自己免疫疾患が起こることの原因の一つとされています。 ということは、このような配列をワクチンの抗原とすることは、避けないといけないということになります。最近は、コンピューター解析により、どのようなアミノ酸配列が特定のMHC分子に結合するのか、ある程度予測することができるので、今後はそのようなコンピューターを用いたスクリーニングも重要になってくると思われます。

(以上、https://www.facebook.com/659616294/posts/10158247038376295/?d=n より)

遅発性の副反応について、大臣に御進講に及ぶ前に坊ちゃん様は十分お勉強なさってください。

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11176. コロワくん@corowakun

医師免許を持った小説家先生は、まーシャーないな。

副代表のような公式な立場を持ってない一般人だから。

謝ったら死ぬ病は人を選ばない。

そうそう、研究者の能力ですよ、論文の有無で評価すべきなのは。

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