11115. マリモと三日月を見続けた医師と

周りで誰も新型コロナに感染した人を見たことがない人では、ワクチンに対する「必需性」を感じ取る感受性が異なっていても不思議はないのです。

日本とイギリスでは感染者&死者の数が100倍も違うので、現場の医師だと感覚が乖離してしまっているのだろうと思います。欧米はその点では、一般庶民も医療従事者も、どっちもコロナに怯える生活でしたが、日本では緊急事態宣言って言ってもロックダウンではなく、普通に働く人は働いてましたし、それでも流行は抑えられる国です。

感染防御が比較的うまく行った国の方が、ワクチンの効果も実感しにくいし、必要性も理解されにくい。

この現象を「予防のパラドックス」と言います。予防がうまく行けば行くほど、予防策って必要ないと思われてしまうんです。

ズグアルド先生が感じる無力感は、立ち位置の違いです。

多分、あの方に何を言っても、通じないと思うので、直接申し上げることはしませんが。

インターフェースが必要だと思うのは、こう言う時です。

リスクとベネフィットの計算は、国によっても世代によっても異なります。

そこを、根気強く、付き合って行く余裕が現場の医師には無い、それも分かります。

だからこそ、暇してる臨床医でないお二人に、私は期待もして、失望もしています。