10956. 細胞性免疫とT細胞

は、同義語では無いことが、ウサギちゃんにはわかるだろうか?

なんか、最近の免疫学者の中では、勘違いしてる人がいるようですけどね。

T細胞の中には、CD4陽性とCD8陽性がいる。細胞性免疫を担うのはCD8陽性の方です。免疫学の実験手法の中でアッセイが一番やりにくいのがCD8キリング活性の測定です。古典的には、これこそが免疫学者の主戦場だったんだけど。テトラマーアッセイが主流になっても、まだまだ面倒。

だから今の免疫学者はT細胞と言うと主にCD4陽性T helperを見ます。実験手法がELISPOTで簡単だから。

Helperは読んで字の如く、「お助け」「司令塔」です。中は、Th1, Th2, Th17, Tfhなどに細分化されています。

Th1は、先ほど述べた「細胞性免疫」を支えるもの。Th2 Tfhは、「液性免疫」に誘導するのに必要なもの。

論文を紹介される方が、そこまでわかって読み込んでるかどうか、微妙な時があります。

私は感染防御(感染を成立させないようにする)には、抗体が最も大事だと思っています。細胞性免疫があるから抗体逃避ウイルスでも大丈夫〜なんてワクチンの効き目を説明されると、ちょっとムカっと来ます。

CD8細胞は、感染細胞の排除には重要な役目を果たすのですが、今回のSARS-CoV-2のような「急性」の感染症の場合、果たしてどこまでCD8細胞が寄与するか。少なくとも感染防御にはどこまで意味があるのか?

わかって言ってるのかなって思います。

10934. たとえ「宮坂先生」であっても2

10919. たとえ「宮坂先生」であっても

それがメモリーCD4が残っているって意味だったら、もっと・・・(以下、自粛)

それがメモリーBが残っているって意味だったら、もっと・・・(以下、省略)

T細胞性免疫に即応性はありません。エフェクター細胞は「自爆テロ」部隊のようなもの、必要がなくなればアポトーシスを起こして死ぬようにできてます。生き延びるのはTh細胞で、刺激を受けたらCD8部隊を再度、編成する。

それでは「感染防御」にはなりません。発症予防になるかどうかも微妙、むしろ悪化する方に働く可能性もある。

抗体は半年程度は持ちます。感染防御に最初に働くのは過去の感染の既往で作られた抗体なのです。上気道であればIgA、下気道であればIgG