10912. ポランニーと言われても

ポカンとするばかりの私。

でも、宮沢さんのことは、かなり初期から「わかって」ました。だから、ずっとツンツンとしてました。

いずれは彼の中にある科学者の「暗黙知」が反応すると思って。

でも、彼は獣医学のウイルスしか興味がなく、人間=コロナウイルスの自然宿主ではない世界でのウイルスの振る舞いを、いつもいつも「共存状態を達成した自然宿主」の観点でしか見ない。

中野:そうなんですよ。これは反省しなければなりませんが、「あいつ何か変だ。どうも偽物だ」って感じていた人間と付き合って失敗したことは、最近もありました。最初から「偽物だ」だとうすうす分かってたんだけど、「何の根拠もなく、直観とかで人を判断するのはよくない」と自分に言い聞かせてしまいました。「自分の偏見かもしれない」とか、あるいは「そういう食わず嫌いは良くないから、ちゃんと付き合って分かり合おうよ」とか、子供の時、友達付き合いに関して、そういうことを親や学校の先生に説教されますよね。まあ、それもそうかもしれないというわけで、「初印象が悪いからって付き合わないのは良くないな」「いいところもあるのだから、いいところだけ見て付き合えばいい」なんてお利口さんに思って付き合ってみるのですが、それが成功した試しがないんですよ。

適菜:ははは。そういう経験は私もすごくあります。そこで、自分が偏屈なのか、相手がおかしいのか、見極めるのはなかなか難しい。その両方ということもありますが。

中野:そんな失敗の経験が重なると、自分も歳とってきたので、だんだん傲慢になってきちゃって、めんどくさいから、第一印象で決めつけるようになってきた(笑)。もちろん、そんなふうに傲慢になるのも良くないだろうし、最初の直観を間違えることもいくらでもあるので、気を付けないといけないんですがね。前回の対談で話題になった「自己欺瞞」ではないけど、たまたま、自分が自分自身の不甲斐なさにイラ立って不満があったところ、自分より優れた人間やうまくやっている人間がいたので、嫉妬を覚えて「こいつは顔が嫌いだ」とか決めつけるとか、そういった罠もあるじゃないですか。人間、いくらでも自分を騙しようがありますから。そういうこともいろいろ考えた上で、「確かに第一印象で判断してはいけないな」と自分に言い聞かせて、内心では「こいつ、何か変だな」「はっきり言えないが、どうも偽物っぽいな」と思っている人間とも我慢して付き合ってみるのですけど、悲しいかな、そういう人間関係は、まず失敗しますね。

適菜:理屈より「直観」のほうが信用できるという話ですね。小林も内面は顔に表れると言いました。「直観」には言語という形で表面に出てこない切り落とされたものが多く含まれている。その点、子供は正直です。王様が裸だったら、「王様は裸だ」と言っちゃうわけですから。「裸だ」という言葉を与えるのは結構大事なことです。ここの部分だけ匿名にしておきますが、某国立大学の大学院教授について、新型コロナで完全におかしくなったとFacebookで指摘したんです。そうしたら、しばらくやりとりのなかった昔の知り合いとかが大勢出てきて、「私も同じことを感じていました。でも、有名な大学の先生なのだから、そんなにおかしなことを言うはずがないと思い込んでいました」と。ツンツンとつつけば、いろいろ出てくるわけです。ある人からは「適菜さんは、人は顔で判断すべきだと言っていたのに、なんであんな顔の人とつるんでいたんですか?」と言われてしまいました。

中野:これは、一本とられましたね。まさに顔で判断するからFacebookなんですか(笑)。偽物と付き合ってしまった自分を反省して言えば、「俺は、大衆と同じ行動を取っていたな」と思います。ここで言う「大衆」という意味は、キェルケゴールが言った意味での「大衆」なんです。要するに、自分が内心つまらないと思っているものを褒めてみせるような連中が「大衆」だということです。私は、内心つまらないと思っていたのに、それを隠して付き合っていました。だから、「大衆」だったんですよ。やっぱり、自分の直観をごまかして、うわべをとりつくろったような社交はいけないんだなと後悔しました。本当に失敗したなっていうか。

https://www.kk-bestsellers.com/articles/-/959139/3/

直感に従い、「偽物」とのお付き合いは遠慮させていただいてます。

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