10460. 副反応と有害事象

有害事象の中には、ワクチンに関連ありと関連なしがあります。関連がなくても有害事象として網羅してデータを集め、関連あるものを副反応として認定します。副反応の中には軽いもの(頻発する)から重いもの(頻度は稀)まで、色々とあります。最終的には極めて稀だけど重篤な有害事象を、どこまで許容するか?が問題となり、日本ではここがゼロリスクを求め過ぎてワクチンによるメリットを享受できないできました。

パピローマウイルスのワクチンは、本来なら年間2500人の子宮頸癌による死亡リスク(発症は8500人)とベネフィットを勘案したら「推奨」されて然るべきものがマスコミに煽られても毅然とした対応を取れなかった政治判断によって、日本のワクチン行政が負けた例です。

ちなみに。

日本脳炎の予防接種後に重い病気になった事例があったことをきっかけに、平成17年度から平成21年度まで、日本脳炎の予防接種のご案内を行いませんでした(いわゆる「積極的勧奨の差し控え」)。
その後新たなワクチンが開発され、現在は日本脳炎の予防接種を通常通り受けられるようになっています。

MMR(麻疹、おたふく風邪、風疹混合)ワクチンの無菌性髄膜炎のためにMMRワクチンが中止になったために、現在では麻疹風疹混合のMRワクチン とおたふく風邪ワクチンで接種するようになっています。

他のワクチンについては、こちらの小児科の先生のサイトがよく纏まってると思いますので、ご紹介しておきます。(ご意見全てに賛成ってわけではないのですが、事実と私見について、きちんと書き分けられた良い記事だと思いました)

http://ootuka-cac.com/refer.html

予防接種の有害事象について、日本ほど神経を尖らせている国はないと言ってもいいでしょう。

今回の新型コロナの場合、そこまで嫌な人に打って貰わなくてもいいのが救いです。強要はしてません、これが大前提です。リスクとベネフィットを考えて受けたい人に受けて貰う。

さて、話は新型コロナのワクチンに戻します。

必要性がある人と、そんなに必要性を感じない人に分かれると思います。そこのところ、職業や家族構成など個別に事情は異なるでしょうから無理強いはしません。でも、子供たちを守りたいなら受けてくださいと、やっと言えるだけの効果をmRNAワクチン(ファイザー)は示したと私個人は結論しました。でも他人に無理強いはしません。mRNAワクチン(モデルナも含む)が「初物」であるのは紛れもない事実ですから、様子見の権利は50台以下の特に女性にはあると思います。少しでも疑問を持ったら反ワクチンのレッテルを貼ってるつもりもありません。よく考えて決断して欲しいと思っています。

10455. 子供を守って

副反応としてよくあるのが、筋肉痛と発熱です。

発熱は二度目の接種後、若い人の方が強いです。老人は免疫反応が弱いからなんでしょうね。

全く出ない人もいるらしいですが、寝込む人もいる。これは覚悟しておいた方がいいです。解熱剤は配られる場合と自分で確保する場合がある模様。

アナフィラキシーは、接種後15分の観察で警戒してます。イザと言う時はエピネフリン(アドレナリン)の注射で直ります。死亡例はありません。

迷走神経反射は針が怖くて、あるいは痛みでぶっ倒れるので、最初から注射が嫌いで採血などで気分が悪くなる人は、寝て接種して貰うのがいいと思います。

日本で報道された2つの有害事象の中で、「くも膜下出血」は、元からそのような先天性の素地があって、たまたまワクチン接種後に発症が重なったに過ぎないので、ワクチン接種者の間で確率が非接種のこれまでよりも上がったわけではありません。

今、一番、問題視されているのは、アストラゼネカに限定して見られる血栓症です。

これについては、日本のPMDAがどう解釈するかが注目されます。

抗ウイルス薬って、HIVの薬が出るまではヘルペスの薬しかなかったんですよ。

HIVで成功して、次がインフルで(効果はしょぼいと世界では思われてて日本でしか使われてないに等しいけど)、最近の目覚ましい進歩はHCVですけど、まだまだ抗ウイルス薬がないウイルス感染症はいくらでもあるんです。エボラも、デングも、HBVも。

ワクチンってのは、ウイルス感染症の対策の切り札としては抗ウイルス薬よりも実績は実は大きいんですよ(変異がはげしすぎるHIVを除く)。

これは、すでに認可されたファイザーがminor modificationで配列だけを変えて新型に対応した場合の話だから(素性は全く変わってない文字面が変わるだけ)、ズルしてるって騒がないで欲しいです。

と医師免許もない単なる物理屋さんがおっしゃってます。