10448. 日本のイベルメクチン狂騒曲に見る危険性

論座の記事に以下のように取り上げられているstさん凄い。

イベルメクチンのメタ解析サイトに要注意」という日本語記事も出ている。匿名のブログではあるが、疫学のトレーニングを受けた方が書いているので、参考にしてほしい。

10359. st@公衆衛生・疫学某所さんで一早くstさんを取り上げた悪魔の「選択眼」を自慢したい。

#自分凄い

既に多くの国で承認されているではないか

 例えば北里大学が国会議員への説明に使用した資料には、世界の2割以上の国でイベルメクチンが採用されていることを示した世界地図が掲載されているが、これはミスリーディングである。例えば限定採用国としてカウントされているアメリカは、前述の通り主要機関が未だ慎重な立場を崩しておらず、FDAはコロナウイルスの治療に対する使用を承認していない。その他の国も一時承認や州レベルの採用に留まる。そもそも、他国が科学的根拠に基づいた承認プロセスを踏んでいるとは限らず、この表を提示して「他の国がやっているから自国もやるべき」といった風潮を作り出すべきではない。

ランダム化比較試験やメタアナリシスが出ているではないか

 ランダム化比較試験とともに「エビデンスレベルが高い」と見られているのが、複数の研究結果を統合した「メタアナリシス」という手法である。北里大学の資料黒川氏の論座寄稿は、こうしたエビデンスレベルの高い手法を使った研究であることをイベルメクチンの有用性の根拠としている。しかしこれは、それぞれの研究手法が「正しく行われた場合」にのみ主張できることだ。

 例えばNIHは、現在発表されているイベルメクチンにおけるランダム化比較試験の注意点をまとめている

効く可能性があって副作用が少ないのに、機会損失ではないか

 そもそも効かない可能性があることは前述した通りである上、副作用のリスクを十分に評価していない。安全性の根拠として「毎年世界中で約3億人が服用」というレトリックが用いられることもあるが、これは主に医薬品安全性監視(ファーマコビジランス)の整っていない途上国での使用実績である。こうした国では副作用の報告漏れの可能性があり、しかも主に若年者に対する実績であることを忘れてはならない。薬に対する副作用が出やすい高齢者の安全性に対しては、より慎重な判断をすべきである。

 「When a regulatory process is undermined, that produces a risk(医薬品の規制承認プロセスが損なわれた場合、それがリスクとなる)」

(以上、https://webronza.asahi.com/science/articles/2021040300001.html?page=2 より引用)

この記事では、北里がphase IIを既にやっていることは書いてない。

どれだけ巧妙に「お金はもらって、治験ヤルヤル状態で引っ張ってる」状態なのを隠してるかってことだと思う。

COVID-19患者に対するイベルメクチンの有効性および安全性を検討するプラセボ対照ランダム化二重盲検(評価者、患者)多施設共同並行群間比較試験(登録番号: jRCT2031200120)略称:COVID-19患者に対するイベルメクチン二重盲検比較試験

https://jrct.niph.go.jp/latest-detail/jRCT2031200120

イベルメクチンの場合、やってるのは医師ではなく薬学部の教授だけどね。