検査の後の厳格な隔離が出来ない・脱走する人を処罰出来ないのだから意味がない。
事前確率が低いところでやっても、「どうせ陰性だから陰性って返しておけ」ってなるだけ。
10検体のプール検査なんて無意味。そもそも無症状&低リスクなのだから、一件体ずつやっても感度ギリギリのこともあるのに。金と資源と労力の無駄使い。そんなことをやるから、本当に必要な人に検査が回らなくなるんだ。
熱のある人、濃厚接触者としての疑惑(不安)のある人への積極検査は必要です。今はインフルエンザがいないこともはっきりしてきたし。
一方で、施設の入居者や介護スタッフなど「リスクのある人」のサーベイランス的には、PCR検査が1ヶ月に1回では意味がない。1回だけやって「安心」と勘違いする政治家のパフォーマンスに何億円も使うのは馬鹿。それだけでも手袋やら何やらが不足する。
どうせやるなら、抗原検査を週に2回のほうが、よほどいい。
抗原検査のキットは厚生省がPMDAに認可の大判振る舞いを指示して、やっと市場に大量に出回る準備が整ってきました。
今の抗原簡易キットの弱点は、唾液に対応してないところ。唾液は展開する途中で非特異反応を引き起こしやすく、偽陽性を出して、騒ぎになるので。
2021年の1月以降に多くが認可されている。
イムノクロマト法は、読み取り用の機器を必要としないので、途上国でも使える=需要が大きいので企業に参入のモチベーションが高い。日本のメーカーは、かなり昔からインフルエンザの診断で技術に磨きをかけて来ている。
PCR検査に取って替わることは計算のうち。以前のように陽性になったら強制隔離の時には偽陽性はとても大きな問題だったが、今のように「軽症なら自宅で」のように甘くなって来たら、偽陽性の問題はあまり問題とならなくなって来ているし。(キットの方は常に進化して偽陽性も、改良によって出にくくなっている)
単クローン抗体によって特異度を担保するイムノクロマト法は、それなりに特異度も高い。副産物を測定する方法だと、機器の導入コストもさることながら、他の疾患との鑑別の甘さが最後の障壁になるだろう。
イムノクロマトを自分で展開させて見てれば、バンドの濃さ、見えてくるタイミングからCt値30以下は、大体、ウイルス量の予想がつく。
35以上は見逃すけど、翌日あるいは翌々日にもう一度検査するまで家から出ないでって言って帰せばいい。PCR検査はコスト的にそんなに頻回に出来ないけど。