10398. ワクチン については、ゆっくり話したいんだ

できれば宮沢さん抜きで。煽りも抜きで。政治の話も抜きで。純粋に科学として。

陰謀論も抜きで(製薬会社にとってワクチンは社会奉仕でしかない、リスクばかりで全然儲からない部門)

アナフィラキシーの話も抜きで(日本で女性に多い気分の悪くなる人のことは、迷走神経反射なので寝て打つようにすれば、かなり防げる)

わかる人はわかってる。

1回目でも効果があるって話もあるけど、普通はprimeとboostの2回の免疫でフルパワーになるものですから、2回目までは気をつけて欲しいです。

今回のmRNAワクチンが1回目から効果が高く見えるのは、私の目からは「自然免疫」を上げてるからと感じられます。いわゆるBCGのお守り効果と同じ。だから、ウイルスベクター型のアストラゼネカやJ&J 組換タンパク質のノババックスでも1回目から爆上げ可能かどうかは、わからない。

まずこれが1点。

私がおそらく、この先、ずっと何度も何度も繰り返して発信して行くであろうことは、ワクチンをしたからと言っても何でもOKになる世の中は、すぐには来ないと思って欲しいってことです。

マスクだけは続けて欲しい。これが2点目。

ワクチン打った人にはインセンティブとして何でもありって「ワクチンパスポート」の試みがされているので、イスラエルやイギリス・アメリカの様子を観察して、どうなるか見て欲しい。

ワクチンパスポートの期限は2回目の接種の1週間後から6ヶ月に決まっているようです。これは抗体値が下がってくることを警戒しての「期限」なのです。

コロナウイルスに対する免疫は麻疹のような「終生免疫」にはならないことは、既に既存のコロナウイルスの研究で、わかっている。

一方で、いわゆる抗体検査試薬で検出可能な抗体値ではなく、ウイルスが培養細胞に感染するのを阻止することが出来るかどうか?中和抗体の値は、前述の抗体値よりも先に下がって行く。

デング熱の場合、2回目の感染で重症化すると言われてて、1回目の感染の直後は高い抗体値が身を守ってくれるけど2回目の感染が何年か後にあった時に、別の血清型のウイルスに出会うと5%ほどの確率で重症化する。これをADE(抗体依存性感染増強)によりものだと考える人は多い。

デングウイルスの場合は、特に感染がマクロファージで成立するので、ADEは明確にウイルス量を上げることになる。

新型コロナの場合、マクロファージへの感染は主体ではないので、ADEをそこまで心配する必要はないのかもしれないが、無いと言い切れない。何しろ私たちは「このウイルスの一年後を知らない」のだ。私は「前のめり」に、一度免疫ができて仕舞えば安全だ〜ヒャッハーとは言えないと思っている。

ワクチンでは自然に感染するよりも、よい免疫が作られるとも聞く。それもそうかと思う。

mRNAはTLR7経由で強いインターフェロン応答を誘導できるから、乳児のBCGを奪って成人が使ってしまうくらいならmRNAワクチンで高熱が出る方が(免疫応答の証拠でもあるから)よほど免疫アゲアゲ効果が高いのだろう。

mRNAの場合はT細胞応答も作られるらしいから(ウイルスベクターこそT細胞免疫は得意、不活化ワクチンとコンポーネントワクチン(組換タンパク質)」は不得意)、かなり良い免疫が持続することは期待できるのだが、細胞性免疫は「ウイルス排除」には効いてても「ウイルスを感染させない」ことには効かない。

防御に最も有効なのは、やはり粘膜のIgA抗体なのだし。

このデータはリアルワールドでのデータで、目を見張るほど素晴らしいのだ。だが、まだ観察期間が短い。この効果がどこまで持続するか?がこれからのリアルワールドのデータとして注目される。2回目接種後2週間時点ではチャンピオンデータなのだ。自然免疫アゲアゲ効果もあるし、抗体値が高い時点で下がってきた時を見てない。そして何より、「ロックダウン」でソーシャルディスタンスが取られている時、マスクが推奨されている時のことでもある。

私がマスク無しを警戒するのは、「ワクチン逃避変異株」が必ず出来て拡散されることを、少しでも防ぎたいからでもある。

念のため言っておく。ワクチン打つなとは言ってない。

ただ、ワクチン万能、ワクチン万歳!って、あまりに前のめりな人たちに「釘」を刺しておきたいだけだ。

ここで書いてることは、必ず起きるとも言ってない。残り少ない「潰しておきたい」可能性として提示してるだけだ。「無いとは言い切れない」と言ってる。純粋に科学的な議論。

宮沢さん抜きでこの話をしたいのは、彼は「自分だけが知ってる隠された真実」として陰謀論などに結びつけ、政治の話に持ち込もうとするからだ。

私がしたいのは、そんなことを一切関係ない科学(ウイルスと免疫)の話。

熱は出る、でも、それは免疫が作られている証拠でもある。(覚悟はして解熱剤は用意しておいた方が楽かもしれない)アナフィラキシーなど対処可能だ。

高齢者の中でも比較的活動的な人にとってワクチンは活動の幅を広げるだろう、施設にいる人は今、目の前に集団感染のリスクがあるのだから、順番が回って来たらワクチンを受けて欲しいとも思う。

そしてワクチンに安心せず、マスクは継続して欲しいと言いたいだけだ。

日本にはワクチンが届かないって「政治」の批判に使いたい人にも、黙って欲しい(ロジを構築してる人たちの雑音を減らしてやりたい)

ハンガリーを見て欲しい。

 ハンガリーは、欧州連合(EU)域内でワクチン接種率が2番目に高い。EUが供給する欧米製ワクチンに加え、中国医薬集団(シノファーム、Sinopharm)製ワクチンやロシアの「スプートニクV(Sputnik V)」が既に使用されているほか、今週には新たに中国製とインド製のワクチン2種が承認された。  グヤーシュ・ゲルゲイ(Gulyas Gergely)首相府長官は25日、総人口の18%以上に相当する約170万人がワクチン接種を受け、うち50万人以上が既に2回目の接種を終えたことを明らかにした。

https://news.yahoo.co.jp/articles/37b2ec9f6a705cebc96e6f9e405efed9f2379f3d

それなのに

人口980万人のハンガリーではこの1週間で死者数が41%超増加し、25日には過去最多の272人が死亡した。人口10万人当たりの直近7日間の平均死亡率は世界最高の15.7で、チェコ(12.7)、ボスニア・ヘルツェゴビナ(12)、スロバキア(10.5)、ブルガリア(10.5)を大きく上回っている。

https://news.yahoo.co.jp/articles/37b2ec9f6a705cebc96e6f9e405efed9f2379f3d

もっと接種率が上がってくれば、イスラエルのように落ち着くのかもしれない。しかし、シノファーム、シノバックなどのmRNAワクチン以外を使っている地域では、ワクチン効果は薄いのかもしれない。

そう考えると、上はきっとわかってると私は思う。わかってファイザーとモデルナを選んでいる。きっと私が考えることなどとっくにわかってて、慎重に見守っているのだと思う。

(こんなこと言ってる私だけど、アストラゼネカをあっさりPMDAが通したら、信用ならんってキレるかもしれないけど。)