10294. 結合抗体と中和抗体の総和でADEは決まる

ワクチン氏らは、2回目接種直後のデータだけでADEが否定されたと安心しているが、それはADEを誤解している。

デングウイルスの場合によく知られていることだが、抗体の値が高い「前回の感染から間もない頃」に「同じ血清型」のウイルスに感染した場合は防御に働くのだが、感染から時間を経過し(年単位)違う血清型に感染した場合、5%ほどの確率で重症化する人がいる。全ての人に生じるわけではないのは、個人個人で持っている抗体の質が違うからでもある。

in vitroの実験ではもっと簡単で、ある中和抗体があるとする。濃度が濃ければウイルスの感染をブロックできる。それを希釈していくと、ある一定の希釈率のところで急にウイルスの増殖が強くなり、さらに希釈するとその効果は消える。

善玉抗体であっても、感染させる相手がFcレセプターを持つ細胞(マクロファージ)であれば、この様なことが生じる。SARS-CoV-2の場合は、幸いなことに感染の標的細胞としてマクロファージは主体ではない。

だから、抗体が下がって来た頃にならないとADEは否定できない=長期の副作用の方に入ると私は主張している。リアルワールドを見てみなければ、「否定」はできない。私は生じて欲しいとは思ってないし、生じない方がいいし、生じる確率はデングよりは低いと思っている。私はリアルワールドで打つなと言ってないし、ADEにならないためにもワクチン後もマスクをと言っている(ワクチンがなくても我々はマスクと黙食でウイルスから身を守って来た。マスク越しの薄ら曝露であれば抗体のmaturationを促し発症を抑えADEを回避することが出来るだろう。)

回答がない理由は2つのどちらか。

1、彼らはきっと私のことは、ただの「反ワクチン」としてミュートにでもしてるのだろう(峰さんは空気感染の件で私を既にブロック済み)

2、答えが思いつかない。

おそらくワクチン氏は前者、手を洗う人は後者と拝察する。

「具体的に何1つ思い浮かばない」人は知識も経験も足らないと私は思う。残念ながら、Taka先生はお若い救急医であって、免疫学者でもウイルス学者でも感染症専門医でもない、今ではただのデータサイエンティストでしかない。

以下は、みんパピの回答ですが、抗体が下がった頃に変異型に感染した場合を想定しては書いてません。

新型コロナウイルスワクチンでADE(抗体依存性感染増強現象、Antibody-dependent enhancement)が起こりますか?

ADEは、感染やワクチンによって作られた中和能のない抗体が、ウイルスが人の細胞に入りこむのを助け、ウイルスの感染を悪化させてしまう現象です。

これはデング熱ワクチン等で報告されました1)。

また免疫複合体等が気道で強い炎症を引き起こすこともあります(ワクチン関連増強呼吸器疾患 Vaccine-associated enhanced respiratory disease VAERDといいます)。

ワクチン開発では、ADEやVAERDが起こらないように高い中和能がある抗体を作らせ、そしてTh1細胞優位の免疫反応を誘導するワクチンの開発が大切です。

ファイービオンテック社ワクチン、モデルナ社ワクチン、オックスフォードアストラゼネカ社ワクチン全て、高い中和作用を持つことが分かっています。

またTh1優位の免疫が誘導されることが分かっています。また第2/3相臨床試験ではADEを起こした被験者はいませんでした2-3)。

重症患者も殆どがワクチン群ではなくプラセボ群でした。

VAERDはmRNAワクチン接種後の動物実験でも起こっていません4-5)。

以上より、新型コロナウイルスワクチンにおいてADEが懸念されることは現状ではとても考えにくいと言えます。

  1. N Engl J Med 2018;379:327-40
  2. N Engl J Med. 2020;383:2603-261
  3. N Engl J Med 2021;384:403-416
  4. N Engl J Med 2020;383:1544-1555
  5. bioRxiv. A prefusion SARS-CoV-2 spike RNA vaccine is highly immunogenic and prevents lung infection in non-human primates                    https://doi.org/10.1101/2020.09.08.280818

各社が慌てて英国株の配列をベースにしたversion 2を作り始めていること自体が、明確な「答え」なのですがね。