10259. 尾身先生の話を

聞き損ねました。

反ワクチン

イベルメクチン信者

マスクしたくない主義者

誰も彼も「話が噛み合わない」人たちだから。

それは天才「外科医」でも、陥る罠。

一方その頃

 尾身 私の方から2点だけ申し上げたいと思う。

 今回、前から解除の条件として示していたものは、実はクリアしている。感染の数は、ステージ2までいっているし、医療体制の負荷というものも、実は辛くも、千葉などは一応あったが、ステージ3になり、ステージ4は脱却している。

 おそらく多くの人々は、なぜ大阪や中京は1週間前に解除したのに、今回、一応はクリアしているのに解除じゃなくて、2週間の延長と。ここは私は非常に重要だと思う。解除の条件とも関係するが、今回は医療の負荷という意味では辛くもステージ3にいったが、まだまだ安定的な改善の方向に行っていないので、ここについてはもう少し頑張る必要がある。

 二つあって、感染を下げるという方向もあるし、医療の体制を、ベッドをもっと増やすという両方のことが求められると思う。

 もう一つ。なぜ首都圏は2週間の延長なのか。一言で言えば、首都圏の特殊性というもの。全国の感染は首都圏が非常に重要な、いろんな意味でも感染の数も違うし、首都圏の特殊性というのはどういうことかというと、いろいろございますよね。

 人口が多く、同時に歓楽街やら、いろんなコミュニティーがほかの地域に多いということ、それから、人々の匿名性というものがある。それから大きな自治体だから、都と23区のいわゆる保健所の設置の、市との関係、いろいろ努力はもちろん関係者がされているが、所帯が多いので、なかなか広域の連携が難しいというようなことで、実はほかの地域に比べて、いわゆる家庭内感染とか、職場内感染とか、そういう話が出る。

 だが、あれは感染の伝播の一番の帰結を見ているので、実はクラスター感染、必ず原因がある。多くの場合は原因が分かることが多いが、首都圏においては、ほかの地域に比べて感染、クラスターの源が分からないことが多い。このことが実は今回の首都圏の課題の最も重要な問題の一つだ。

 従って、先ほどの基準でいうと、私は大きく分ければ二つあると思う。一つは国が設定した基準。しっかりと医療体制も負荷がかからなくなること。またステージ3に戻ったら困るから、ステージ2に近い方にいくということだと思う。今まで、何回もいろんな所で語られたことだと思う。

 もう一つ。今回2週間延長した意味です。この2週間に何をすべきか。

 今言ったように感染状況、医療状況をしっかりさせると同時に、もう一つは首都圏の固有の問題があって、これは感染のクラスターの源が必ずしもどこにあるか分からないというのが、これが実態です。

 従って、このリバウンドを起こす可能性というのが他の地域より高いということで、私は解除、この2週間の間にぜひ当該の知事さんたちにお願いしたいのは、解除すれば、必ず一定程度の感染拡大は見られますから、そうしたものが本当のリバウンドにならないような防止策を、しっかりした体制の強化を2週間にしっかりやってもらいたい。

 2週間か、3週間かは、1週間の違いはあるが、むしろ大事なことは、2週か、3週か、1週かではなく、延長期間にリバウンドを防ぐ防止策をしっかり考えていく。検査のこともあるし、医療体制の強化もあるし、あるいは、いわゆる皆さんがおっしゃる「マンボウ」(まん延防止等重点措置)をいつ使うか、ということもある。

 そういうことが、今この2週間の間に求められて、そのことができるかどうかが、解除のやる時に、ひとつ重要な、当然考慮すべき点になってくると思います。

 尾身 まん延防止重点措置については、私自身も含めて分科会はかなり強い関心を持っている。なぜならば、去年、残念ながら2度目の緊急事態宣言を発出しなかった理由の一つは、我々、分科会はもう去年の夏頃にステージの考えを提出させてもらって、ステージの考え方の背景には、緊急事態宣言を発出する前にステージ3という、言ってみればバッファというか、中間地点をおいて、そこに来たらもうかなり今までそのステージ2以下の時よりも強い、「準緊急事態宣言」といってもいいと思うが、そういう措置をしっかりやっていただき、緊急事態宣言を何とか回避したいという思いでできた考え方だ。

 先ほど自治体と国との役割、権限という話があったが、実は様々な理由で、強い措置を踏むことが、必ずしも一体感をもって出来なかったということがあって、それは先ほどの質問の中で言えば、国と権限の役割あるいは責任の分担ということも関係しているが、結果的には少しそういうことで、そもそもステージ3の時に比較的強い措置をとっていただいて、緊急事態宣言、ステージ4を回避するということが、いろんな理由でこれはうまく機能しなかったということが強く我々は感じている。

 従って、今回は2週間の延長ということもあるし、その後いずれは解除されますよね。我々は大きなことを学んだと思う。そういう意味で、この「マンボウ」を適宜、大きな波になる前に、しっかりと国が決めて、自治体も一緒に、連携してやってもらうことが、私は去年学んだことを生かすという意味で最も重要なものの一つだと思います。

 尾身 今回のワクチンはかなり有望なワクチンだと思います。私が当初予想していたよりも、比較的安全だし、いわゆる有効ですよね。重症化や発症予防。これが非常に重要で、それだからといって、よく分からないが普通の常識では、日本の人々の候補者になる人のおそらく90%が接種することはないでしょうね。仮に国民の7割が打ったとする。子どもは別にして。そうなっても私は、時々クラスターは起きると思います。

 なぜならば、ワクチンの感染力防止と同時に、30%は打っていないわけですよね。そういうことで、メッセージとしては、ぜひこのワクチンに関するリスクコミュニケーションは非常に重要で、同時にワクチンを打った人が、これからもどんどん増えますが、ワクチンを打ったからといって、基本的な手洗いやマスクをやらなくて良いということにはならない。仮に今年の暮れぐらいまでに、日本の希望者の6割、7割が打ったとしても感染は時々は続く。ゼロにはならないと思います。

 ワクチンを打ったからといって、全てが無防備というわけにはいかず、最低の基本的な感染対策は続ける必要があることは、ぜひ国のリーダーや、自治体のリーダーには、副作用の部分の問題をしっかり伝えると同時に、伝えていただければと思います。

 それから、検査の方は、無症状者が大事だというのがあります。今、非常に求められているのは、無症状者の中でも、いわゆる検査前確率、検査をすると、おそらくある程度高い陽性率が想像されるようなところには、集中的に頻繁に検査をやることが、感染対策上極めて有効だということが分かっています。

 そういう意味で、高齢者施設とか、今、岐阜とか、栃木でも行われていますけれども、ある自治体が、ご判断でこういう所が今までも感染リスクが高い、そういうところに集中的な重点的な検査をやるというのが、感染の全体のレベルを下げるために有効です。

 ワクチンを国民全員に接種するのは、理想的にはやったらいいと思いますが、それを1回やってもほとんど意味がありません。これを定期的にやるという、実際には理想ではありますけど、なかなか現実的には無理なので、今一番大事なのは、有症状は当たり前ですよね。無症状の中で特に感染リスクの高い所に、集中的に重点的に、しかも繰り返しやるということが、感染拡大防止にも役立つということだと思います。