専門家会議の中では尾身先生と対極に立とうとする岡部先生ですら、ワクチンを自分は打つと言い切った。
私がこの記事でいいなと思ったのは、以下の部分です。
接種者が増えるこれから、何に気をつけていくべきか?
ーーこれからどんどん接種者が増えます。何を気をつけて進めていくべきだと思いますか?
接種後の健康の変化については細かいところに気をつけながら見ていく必要がありますが、接種後に何か問題があった場合は、それが普遍的な問題なのか、個別の稀な問題なのか、常にそのような目で動きを見ていくべきです。
ワクチン接種は焦って進めてはいけません。もし、予約した日に体調が悪いなら、その日ではなく、少し様子を見るなどしていただきたいともいます。
とにかく慌てないことです。注射を受けるにあたっても、バタバタとあわただしくするのではなく、「今日はもう半日は潰す」というつもりで予定を立てて余裕を持ってください。
また、数字の争いに見えるようなことは、ぜひやめて頂きたい。つまり、自治体ごとに、「青森県は接種率○○%」「東京都は○○%」「川崎市は○○%」と表を作って、競争を煽りかねないような扱いは、やめて頂きたい。
各自治体で色々なやり方があり、そこの地域にとってやりやすい方法をとるようにしています。一律にはいきません。接種率などの数字を競うのではなく、安全性、利便性を競っていただきたい。
どうしても数字が出ると、〇日までに何%達成しなくてはいけないというような目標が作られやすくなります。危ない数字です。
ーー焦って半強制的にうたせるようになるという懸念ですか?
そういうことにはならないと思いますが、「どうしてうちの○○県は、隣の○○県に比べて達成率が低いのだ!」などと圧力がかけられることが考えられます。
ーーそれが悪い効果を与えかねないということですか?
そうです。副反応に対しての悪影響というより、接種をする側が焦ってしまう。
「時間を少しでも短くしたいから、問診や予診の時間を削ろうか」とか、「午後6時までやるはずだったけれど、夜9時までやろうか」とか、スタッフの疲労・疲弊につながっていく。そうなると、リスクの見逃しやミスを起こしやすい状況になります。