呼吸器内科医先生が, 今度はCellを紹介してくださる。
(Cellは長いから嫌い、ありがたい)
●パンデミック前の204人から採取した血清サンプル中のSARS-CoV-2反応性抗体およびhCoV反応性抗体レベルを定量した.次にPCRで確認されたSARS-CoV-2感染者252人のパンデミック前の血清抗体レベルを定量した.最後に,COVID-19入院患者の血清hCoV抗体およびSARS-CoV-2抗体を縦断的に測定した.
— 呼吸器内科医@換気、マスクしよう、リソース重要、調子悪かったら休む (@neznezxmail) February 10, 2021
2)
●パンデミック前に約20%の人がSARS-CoV-2交差反応性血清抗体を持っていた.
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●2017年に採取されたサンプルから,パンデミック前のSARS-CoV-2 Nタンパク質に対する交差反応性抗体は,SARS-CoV-2 Sタンパク質に対する抗体と比べると多く発現していることが明らかになった(16.2% vs 4.2%)(FigA-C)
4) pic.twitter.com/BkNzBdzQ84
●SARS-CoV-2感染者と非感染者におけるSARS-CoV-2およびOC43に対するパンデミック前の抗体レベルに差は認めず(Fig2),様々な重症度のSARS-CoV-2感染者においても(Table S1-S2),同様の抗体レベルに差は認めなかった.
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6) pic.twitter.com/UBxKI97602
●インフルエンザウイルスの場合,抗原的に異なる株への連続感染は,株間の保存されたエピトープ(conserved epitopes)に対する抗体を誘発することがあり,これらの交差反応性抗体がde novo免疫応答を阻害するか,あるいは疾患重症度に影響するかは明らかではない(Cobey and Hensley, 2017)
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8)
●我々のデータは,パンデミック前にhCoVによって誘発された非中和抗体はSARS-CoV-2防御に役に立たないことを示唆している.
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●これを考えると,hCoV感染に対してプライミングされたT細胞応答がSARS-CoV-2感染に対して部分的な防御を提供するかどうかを評価することが必要である.
10)
●ここに示されたデータは,SARS-CoV-2と交差反応するパンデミック前の血清抗体が,SARS-CoV-2感染に対する防御およびCOVID-19重症度と相関しないことを示している
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終12/12)
※Abstractおよび図表,discussionのみの要約です.