9752. コロナを語る「専門家」、信頼できる人とできない人……どう見極めればよいのだろう

A=ミャー

B=いわけん先生

C=Earl

文春砲はA先生の方を向いているね。ロックオン?

専門家の「群れ」をウォッチすると見えてくるもの

 この専門家の「群れ」を追いかけていると、さまざまに面白いできごとが起きる。当初は信頼されていた専門家Aさんが、あるときにふと別の専門家から「あれ、A先生がちょっと不思議なこと言ってる」「どうしたんでしょうね」と言われ、さらに「A先生は最近ちょっと過激だから」「A先生の言うこと真に受けちゃダメよ」などと言われるようになり、気がつけば「A先生は前はまともだったのにねえ」「A先生がまたおかしなことを言ってる」と言われるまでになったり。

 逆のパターンもあった。いきなり過激な発言で登場してきた専門家B先生がいて、当初は「あんまり信用できない感じがするなあ」と遠くからウォッチしていたのだけれど、「群れ」を見ていると、B先生を擁護する意見がけっこう多いことに気づく。「B先生はコミュニケーションちょっとおかしいけど、本邦最高の権威なのは間違いない」「B先生はもう少し表現変えないと、信頼を落とすばかりでは」「言ってることは正しい」

 さらには「仲の悪いはずのB先生とC先生が同じことに賛同してたら、それは正しいのだ」という人間関係による判定方法を学んだり。

 このように「群れ」の人間関係までうっすらとわかってくるようになると、さらに理解は深まってくる。毎日リストを見ていると、新型コロナに対するいま現在の医学界の共通認識がどのようなものかもわかってくる。新型コロナのような新しい感染症では、研究結果などがどんどんアップデートされていくので、昨日まで正しいと思われていたことが今日には改められていたりする。そういうアップデートをきちんと追いかけていくうえでも、「群れ」ウォッチは有効だった。

 テレビに出てる専門家を妄信するのではなく、このように専門家の「群れ」を観ていくようにしようというのがわたしの提案であり、この迎撃方法は少なくとも医学などの分野にはかなり有効だとわたしは考えている。なぜなら医学のような自然科学の分野では、専門家の共通理解というものが世界的なレベルである程度は存在するからだ。

 念のために付け加えておくと、この方法は残念ながら人文系の学問には通用しないことが多い。最近よく批判されている社会学なんかが典型だが、専門家の共通理解というものがあまり存在せず、イデオロギーなどに影響を受けやすい。

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