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この議論のきっかけとなったマスメディアの報道について考えてみたいと思います。

最初に述べたように、安齋・西浦論文が公表されてから、国内のメディアが一斉に、しかもかなり大きく、論文の内容を報じ始めました。西浦先生は我が国における新型コロナ感染対策のキーパーソンですから、その研究動向に注目が集まるのは当然だと思います。

しかし、どれだけの記者や制作者が、実際に論文を読んだり、当該分野や隣接分野の研究者の助言を求めたりしたのかは、甚だ疑問です。西浦先生も指摘されるように、安齋・西浦論文は、これから続くであろう一連の研究のイントロのように位置づけられているものであり、高度なエビデンスレベルの分析結果を提示するものではありませんでした。その意味で、メディアによる研究の取り扱い方には、些かバランスを欠いたところがあったのではないかと思うのです。

現在、政権による感染症対策には非常に強い批判が寄せられています。このような政治状況の中で、メディアの方には、政権批判のピースとして西浦先生の研究に注目したところがあったのではないか、というと邪推でしょうか。

https://news.yahoo.co.jp/byline/nakatadaigo/20210129-00220017/