9590. ウイルス学会は一歩引いた立場をとっています

疫学・予防・診断・治療、それぞれ「人間に特化」した学会がある。そこの提言はまとめられていて、ウイルス学会はHP http://jsv.umin.jp/ にリンクを掲載していますが、エキスパートオピニオン https://www.jmsf.or.jp/news/page_266.html に名前を連ねてはいません。

なぜなら、SARS-CoV-2を扱うウイルス学は、実際の医療の現場を「後方から支援」する立場であって、「COVID-19のエキスパートではない」からです。

私がSARS-CoV-2と、COVID-19と、使い分けたのが、わかりますか?

ウイルス学はCOVID-19の中で、ほんの一部でしかない存在です。決して重要でないとは言いませんが。

COVID-19は本来は病気を示す言葉で、肺炎だけではなく血栓症やら医療崩壊やらまで含めてイメージしてください。

人体実験ではありませんので、獣医の実験ウイルス学者の出番はありません。医療現場では獣医得意の殺処分一択も取れませんし。

SARS-CoV-2は、原因となったウイルスです。ウイルスだけ知ってる人が、医療崩壊を防ぐ方法まで口出しすることはできないと言う「学会としての見識」を示す態度だと私は思います。

南学 正臣 (委員長)
門脇 孝 (担当副会長) 四柳 宏 (日本感染症学会) 大曲 貴夫 (日本感染症学会) 江木 盛時 (日本集中治療医学会) 佐々木淳一 (日本救急医学会) 坂本 哲也 (日本救急医学会) 長谷川好規 (日本内科学会) 小倉 高志 (日本呼吸器学会)千葉 滋 (日本血液学会) 野出孝一 (日本循環器学会) 鈴木亮 (日本糖尿病学会) 山口泰弘 (日本老年医学会)村島 温子 (日本リウマチ学会)池田 徳彦 (日本外科学会) 森下英理子 (日本血栓止血学会) 湯沢 賢治 (日本移植学会) 森内 浩幸 (日本小児科学会) 早川 智 (日本産科婦人科学会) 西 大輔 (日本精神神経学会) 入澤 篤志 (日本消化器内視鏡学会) 宮本 俊明 (日本産業衛生学会) 鈴木 英孝 (日本産業衛生学会) 曽根 博仁 (日本疫学会)藤野 裕士 (日本呼吸療法医学会) 中村 誠司(日本口腔科学会)

宮沢先生に苦言を呈するようになった早川先生の名前が見えますね。

小児科学会を代表されている長崎大学の森内教授は、元はHIV研究者です。小児科に戻られてからはHTLVの母子感染の研究班などで活躍されてた「立派なウイルス学者」です。

臨床医にウイルスを知る人がいない?ご冗談を。(もしかしてレトロウイルス学者のくせに森内夫妻を知らない? そりゃendogenous retrovirologistはまともなレトロウイルスじゃないもんね。)

以下、https://www.jmsf.or.jp/news/page_266.html 抜き書きします。

一般外来<感染防御>

発症後は約 8 割が軽症で経過する。季節性インフルエンザと比べて死亡リスクが高いことが報告されている。特に、高齢者や基礎疾患(慢性閉塞性肺疾患・慢性腎臓病・糖尿病・高血圧・脳心血管疾患・肥満)などを持つ人、妊娠中の人、活動性の悪性腫瘍、免疫不全状態にある人などの重症化リスクが高い。

一般内科患者における COVID-19 対策としては、標準的な感染予防策の徹底と ともに、基礎疾患の悪化を予防し、新たな重症化リスクを生じないための生活習 慣を指導することが重要である。高齢者においては、外出自粛やイベントの自粛 によるフレイルの進行が危惧されるため、感染予防の指導に加えて自宅でもできる運動や活動などでフレイルを予防するように指導する。

新型コロナウイルスの感染経路としては主に飛沫感染*、接触感染**の 2 つの 経路が存在する。飛沫のほか、呼気に含まれるエアロゾルも感染性を有すると考 えられ、閉鎖空間において近距離で多くの人と会話するなどの環境が感染を拡 大させる。発症 2 日前から発症後数日間の感染力が最も強い。感染源への曝露 から発症までの潜伏期は 1~14 日間(5 日程度で発症することが多い)である。

院内感染を防ぐためには、予約外受診時には、事前に電話連絡を行うよう周知 しておくこと、情報通信機器を用いた診療の活用等が挙げられる。一般外来から 発熱患者を分けて「発熱外来」を設置することも行われる。別の空間・動線の確 保が難しい場合は一般患者、発熱患者の受診する時間帯を分ける方法もある。発 熱外来では、発熱、呼吸器症状、接触歴を有する患者をスクリーニングし、接触 歴のみの場合は帰宅、症状がある場合は担当医が診察を行い新型コロナウイル ス診断のための検査を検討する。発熱外来の診察は標準~飛沫・接触予防策をと って行う。新型コロナウイルス感染症が疑われ、鼻咽頭ぬぐい液の採取等、一時 的にエアロゾル発生が想定される場合は空気感染対策の適応となる。診察にあ たっては十分な換気を確保する。

(以上、医療現場において獣医のウイルス学者さんが「院内感染予防」をご指導しなくちゃならないような場面はないでしょう。)

・発症 2 日前から発症後数日間の感染力が最も強い。無症状(発症前)の人からの感染に触れてます。

・飛沫のほか、呼気に含まれるエアロゾルも感染性を有すると考 えられ、閉鎖空間において近距離で多くの人と会話するなどの環境が感染を拡 大させる。(密閉空間の危険性にも触れています。)

HEPAフィルターなんて、とっくの昔に開業医さんも導入してますよ?現場にいない猫は知らないでしょうけど。

因みに日本ウイルス学会も日本医学会連合に加盟はしてます。日本免疫学会もね。でも、日本獣医学会はないように見える。日本衛生動物学会はあるけど。

https://www.jmsf.or.jp/accession/