人工呼吸器につなげば、あとは寝てるだけだと思ってる人って、いませんか?
中等症なんて酸素マスクだけ与えておけばいいんだから、楽勝だろうって思ってる人もいませんか?
ハッと気付いたら意識がない人を見つけるのって、どんなに肝が冷えるか。
現場主義の猫の先生に、わかって欲しいです。
私、若い頃に3回ぐらい、実は2週間ぐらい家に帰れなかったことがあるんですが、その1回目の事例がこれ。AIDSの患者さんのサイトメガロウイルス肺炎による重症急性呼吸不全という状態で、急患室に運ばれてきてすぐに、人工呼吸器装着になり、ICUに上がり、そのまま14日頑張った事例です。
— sguard_cupi_0571 (@concert_1750) December 9, 2020
当時はまだ、HIVの患者さんの長期生存は今よりはずっと難しく、こうした免疫不全の患者さんには時々このサイトメガロウイルスの肺炎が出てきます。私は免疫不全じゃ無いので、もちろん私にうつることは無いので、防護服を着ることはいらないので、普通に素顔で接することはできるんですが、
— sguard_cupi_0571 (@concert_1750) December 9, 2020
夜中も、ICUの看護師さんの記載用の机とかに突っ伏して、アラームが鳴ると飛び起きて、呼吸器の設定変えるかどうしようか悩んで、採血して・・・・その繰り返しですよ。ちょっといいかなーって思うと対位交換とかですぐにどわーっと酸素下がっちゃうし、血圧も下がっちゃうし、
— sguard_cupi_0571 (@concert_1750) December 9, 2020
当時は医者の過労死なんて、誰も気にしてなかった。医者の過労は一人前になるための当然の義務だ、ぐらいの時代。4〜5日家に帰ってなくても、上の先生達も誰も気にもしてないし、まあ、そんなもんだろうぐらいの世界ですよ。今の若手のドクターはこんなじゃ無いと思うけどね。(苦笑)
— sguard_cupi_0571 (@concert_1750) December 9, 2020
結局、14日の頑張りも虚しく、その患者さんはお亡くなりになられました。患者さんのパートナーの同居人さんは、人工呼吸器装着時に病院に到着が間に合わなかったので、人工呼吸器の管が入って言葉を交わすこともできないまま、亡くなってしまいました。
— sguard_cupi_0571 (@concert_1750) December 9, 2020
そしたら、パートナーさんが私を追いかけて外に出てきて、多いっきりハグされて、「先生、もう十分、もう十分。私と彼が霊安室に降りたら先生、家に帰って。あなたもう何日も家に帰ってないでしょ。私知ってるよ」って、泣きながらハグされた。
— sguard_cupi_0571 (@concert_1750) December 9, 2020
急性呼吸不全は、その後も色々なタイプのものを見てきたけど、どれも本当に大変だったよ。特発性間質性肺炎や、膠原病によるものや、悪性リンパ腫のサイトメガロウイルス肺炎、いろんなものを見たけど、どれもほんと、医療者が自分の羽を嘴で引き抜いて反物を織ってるぐらい大変。
— sguard_cupi_0571 (@concert_1750) December 9, 2020
で、私はあのサイトメガロの重症呼吸不全のたった1人ですら、14日も家に帰れず、仮眠すらできず、ついには頭が朦朧として、飛び降りて死のうかと何度も思ったんだが、
— sguard_cupi_0571 (@concert_1750) December 9, 2020
・・・・今って、日本で毎日何人くらい、新規で人工呼吸器が毎日つけられてるんだっけ?