知見をアップデートしてくださって、ありがとう。
堀さんも続いて欲しい。
2度と合唱祭クラスターがないのように、今後、教会での賛美歌クラスターがないように。
新型コロナは症状が出る前に感染性を発揮します。そのため、目の前の一見元気そうな人から感染することがあるということを知っておくことが重要です。二次感染例の40~45%は、(症状が現れる直前の)無症状者から感染していることが分かっています。
マスクを外してお弁当やおやつを食べたり、飲み物をのんだり、たばこを吸いながらお喋りをするといった状況です。また、寒くなると換気も不十分になりがちですが、重要な対策です。
接触感染は主要な感染経路ではありません。そのため、手からうつることを過度に心配する必要はありませんが、手が汚染されている可能性が高い場合や、顔に触れる前にはきれいにした方がよいでしょう。
感染者の近くで会話をすると、飛沫に含まれるウイルスを吸い込んだり、飛沫が目に入ったりして感染することがあります。互いの距離が近く、接する時間が長いほど、感染するリスクは上がりますし、人数が多いほど、感染する人が増える傾向があります。
飛沫感染に比べると、汚染された環境表面に触れた手で、顔の粘膜に触れることによる接触感染は通常よくみられる感染経路ではないというのが現在の専門機関の見方です。
換気の悪い空間では、空気中を漂うウイルスを含む微粒子を吸い込んで感染することがあります。この微粒子は、飛沫の水分が乾燥してできたもので、非常に軽くて小さいため、気流に乗って、より長い時間、より長い距離を漂うことができます。ただ、このような経路による感染は頻繁に起きているわけではなく、感染性のある人が閉鎖空間に30分以上、場合により数時間滞在した場合に起きています。特に、換気の悪い場所で、大声を出す、歌う、運動をする場合は、空気中の微粒子の濃度が上昇すると考えられています。換気は重要な感染対策です。
新型コロナは、1人の感染者から一度に複数人が感染する形で社会に広がります。ただしこのような形で感染させるのは、感染者の約2割程度であって、約8割の人は二次感染を起こしません。どの感染者がこの2割に該当するか知る方法はありません。