8831. 資料2-3の20枚目

西浦さんの発言にはデータによる裏付けがある。11月19日のアドバイザリーボードの資料は以下からダウンロードできる。

https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000121431_00093.html

【別の資料について】

 私は11月19日のアドバイザリーボードに資料2-3の一部として以下の図を提示した。Aは週ごとの感染者数が1人を超えた都道府県数、Bは週ごとの感染者数が5人を超えた都道府県数のカウントを見たものである。横軸を明示できていなかったが、報告日を週ごとに離散化したものであり、期間1が9月12-18日、2が9月19-25日、3が9月26日-10月2日、4が10月3-9日のように続く。感染から発病までの潜伏期間と発病から報告までの遅れを合わせると8日から11日程度を要すると考えており、期間1から3はおおむねシルバーウィーク前、4はシルバーウィーク中、5から8は第2次GoToキャンペーン中の感染を反映したデータとなる。横に引いている2本の線は期間1から3の平均値と、期間1から3のデータから類推されるトレンド直線である。シルバーウィーク前と「シルバーウィーク後+第2次GoTo実施中」のトレンドが変わりなければ、期間4から8のデータも線上から遠くないはずだった。

 ご覧いただけるように、期間4以降にAもBも都道府県数が増加する傾向にあった。つまり、特定の数を超えて感染者が報告される都道府県が増えており、全国的に広がる傾向に拍車がかかったと解釈される。これは期間4にシルバーウィークを含むことからもわかるように、必ずしも第2次GoTo単体の影響であるとは言い切れない。海外からの移入の影響は否定できない。しかし、この図を見て「GoToの影響がない」と真面目な顔で言うことは困難になる。

公開された資料2-3(2020年11月19日の新型コロナウイルス感染症対策アドバイザリーボード資料)

 実を明かすと、私は上記の説明にあるような分析を8月頃から急ぎ展開しており、それは査読を受けた論文として発表する予定である。そのため、今後もGoToトラベルと感染拡大を裏付ける知見が出てくる予定であり、上記の図以外の周辺的なエビデンスになり得る分析結果も持ち合わせている。ただし、それは研究者個人として公開データを基に分析した結果である。だから、それを自主的に専門家内で非公式に共有することは続けてきたが、一般社会に査読前の未完成な知見が私の責任だけで行き渡りすぎることを避けてきた。特に、GoToトラベルは現在までに政争の具になってしまった政策の一つであり、その是非に関する科学的根拠を私1人の査読前の分析だけで引き受けることは健康的ではないことが自明だからである。

 しかし、現流行状況は待ってくれず、やむなく研究知見の紹介として資料2-3の一部として簡単に作成可能な図を公開することとした。資料2-3に示すような因果関係が疑われる中、政策を継続することによって注意義務違反が起こらないようにするためにも、議事録の残った会議体の中で科学者として勇気を持って毅然と発表することが求められていた。

(以上、https://www.m3.com/news/iryoishin/845371 より引用)

自動車の運転は、アクセルとブレーキを交互に踏むようにして前に進む(場合によってはギアをバックに入れることもあるが)

アクセルだけでも、ブレーキだけでもない。

古狸の尾身先生は、多少の感染者が増えることは100も承知の上で、それでもGO TOを「東京外し」で始めることにより初速を抑えて時間を稼ぎ、GO TO イベントの直前で「止マレ」の号令をかける計算してGOを出したのだろうと私は思う。

そして、今はギリギリキワキワに来たとブレーキを踏んだ。ブレーキを踏ませたのは、人の行動の結果で、人の移動先での「行動」によって、感染は広がることも広がらないこともある。

人がウイルスとの付き合いを知る上で、接触感染重視から空気(換気)へ意識を向けてくれるようになると、もっと社会は回せるようになる。

何はしていいことで何はしてはいけないことなのか、このようにして体得して行くしかないのだろう。

アベマTVで、激昂して唾飛ばしながら、喧嘩ごしの発言をしてる様子を見ると、静かにって人が集まると無理だというのがよくわかる。

断酒してるはずの人が一杯では治らずに2杯飲んでしまうのが、人間だもの。