8501. コメント(2020/10/18)

(コメントいただきました)

寄稿場所が間違ってるかもしれませんが、サイエンスと政治の問題ですし、出羽守が暴れだす前に釘を刺しておきたいので、寄稿させてください。

米国〇〇学会の機関紙に目を疑う意見記事が出ていました。書いているのはカリフォルニアの某一流大学に籍を置くノーベル賞受賞者ですが、「(一流)大学の使命は優秀な学生を育てることよりは、学ぶ機会があまり与えられていない(マイノリティの)学生を育てることではないか」と主張していました。なお、〇〇学会は米国の他学会と比べても、かなりリベラル的な、政治的主張をよくする学会です。

平たく言えば、この記事の著者は、一流大学は最先端の研究を行える学生を教育するよりは、(人種的に)恵まれない(と決めつけられている)人たちの教育が重要だと思っているわけです。もちろん大学としてのアウトプットは落ちるわけですが、それでも構わないのですね。さらに気持ち悪いのは、学会の機関紙に記事が載ることは、その学会の意見と大きく相違しないことを意味します。

日本では、教育について「優秀な人をとことん伸ばすべき」「全体的な底上げを行うべき」の少なくても二論があると思いますが、ある程度の質の公立教育を担保した上で、優秀な人のみが進学できる学校も用意されていることで、この二論をある程度反映している状況となっています。一方、記事の著者は「(特定人種の)優秀な人を伸ばす必要はない」、要は出る杭を打てと主張しているわけです。

なお、ご存じない方も多いかもしれませんが、米国の大学入試・大学院入試は、いわゆるAO入試です。日本の一流大学の多くは、試験の成績で合格者を決めますが、米国のほぼ大多数の大学では共通試験の結果は一要素に過ぎません。共通試験を重視する学校もありますが、学校の成績・課外活動・自己推薦文(なぜこの学校で学びたいかを書く作文)・先生からの推薦状も重く評価する学校もあるとされ、かなり不透明な選考過程となっています。

ちょっと前までは「米国には留学生が必要だ」と主張し、コロナで留学生が来れなくなったら「出来が良くない人でも、特定人種だったら一流大学に入れろ」と主張しているわけで、どうみても米国の国力増強にとっては逆効果となっていますが、この手の連中がうるさくなると、止めようがなくなります。

この状況下では、リベラル色が強い学校への留学はあまりおすすめできません。具体名を上げるのは差し控えます。

日本が米国と同じ道を進みませんように。日本人の良心に期待しています。

(以上)

アメリカは確か、中国人が増え過ぎたので、他の国の人にゲタを履かせるか否かで揉めてたんじゃなかったか?

コロナの騒ぎで、日本も含めて留学生をどうするか?悩みどころですね。

日本の学会で英語を義務化したところもあるようですが、私はむしろ、母国語で学べるメリットは重要だと思っています。思考回路は母語がもっとよく回るわけで。