8234. Kutsunaらの報告は大変重要な示唆を与えていると忽那は思います。

って書きたかっただけですね。NEJMのfirst author おめでとうございます。

しかし、新型コロナでは長期間は抗体が持続しないようであり、また中和活性という実際のウイルスへの活性も相関して低下してくることも示されていることから、集団免疫に暗雲が立ち込めています。

ブラジルは、世界で3番目に感染者の多い国でありこれまでに450万人が感染したと報告されています。

このブラジルの都市でアマゾン川流域に位置するマナウスという都市における、人口の抗体陽性率に関する報告が査読前論文として投稿されています。

このマナウスでは、6月には人口の51.8%が抗体陽性であり理論上の集団免疫を達成していたものの、7月には40%、8月には30.1%にまで下がっていると報告しています。

検査数やサンプルの偏りの可能性はあるものの、数ヶ月で抗体陽性率が低下したという結果は集団免疫の維持の困難さを示唆しています。

再感染事例も続々と報告されている

新型コロナに2回感染した事例も次々と報告されています。

Reinfection Trackerという再感染例の報告を集めているサイトでは、これまでに15例の再感染例が報告されています。

しかし、世界最初の再感染例は軽症例であったため「2回目に感染したとしても1回目よりも軽症で済むのではないか」と筆者も希望的観測をしていましたが、その後の報告では、2回目の感染の方が重症になっている事例も複数報告されています。

つまり、一度感染したから安心、とは決して言えないということになります。

ただし、再感染がどれくらいの頻度で起こるのか、またどれくらいの割合で重症化しうるのかは現時点では分かっていません。

また重症化については、自己の免疫だけでなく、曝露したウイルス量に関連している可能性もありますので、重症度は免疫だけの問題ではないのかもしれません。

(以上、引用)

4月と同じく、この冬の目標も、医療崩壊させないことです。

日本はワクチンアレルギーの強い国ですから、ワクチン接種で集団免疫を維持するのは難しいでしょう。「誰もが薄らと感染する」って難しい道を選んでいくことになるでしょう。

おそらく「普通の風邪=寝てれば治る」ではなく、「インフルエンザ並」の対応を日本は目指してると思います。

熱が出たら、開業医へいち早く行って、鼻グリグリキットでインフルかコロナかを見分けて、タミフルかアビガン(アビガンの代わりになる何かかもしれない)を処方して貰う。そんな感じになるんでしょう。それは今年の冬には間に合わないけど、来年の冬には間に合わせるって感じかな。

後遺症がどの程度、残るのか、今はワカリマセン。無症状だったはずの人に、心筋炎が出ることもあるし、嗅覚障害は「神経」に近いので嫌〜な症状が後から出ることも考えられる。慢性疲労症候群よりも、もっと攻撃的な何かが脳に生じたら?と考えると、まずは避ける、逃げるが正解です。

今年の冬本番はもう来てます。手洗い・マスクに加えて、換気が重要。三密空間には近寄らない。感染するなら今ではないほうが、いい。後になればなるほど、治療は進歩するのですから。

下痢症はインドが有名ですが、トイレが普及することで「女性の性暴力被害」も減るなどの、公衆衛生の向上が「人の幸福」に結びつく例は、いっぱいあります。

産褥熱ってやつも、医療従事者の手指消毒が徹底されることで減り、女性の出産リスクは軽減されました。

子供たちにワクチンが行き渡る様になって、乳児死亡率は減り、多くの子供をつくならければならないプレッシャーから女性は解放されました。出産で命を落とす確率は減ったのです。

今回のコロナで、在宅勤務などの多様な働き方、無駄な会議や接待の削減、何よりも「熱があれば休む」って考え方が定着してくれたらいいと私は思っています。