8040. マスコミの振り子が戻る

6月は西浦叩きに走ったマスコミは、GO TOが確保されたと見たので、今度は「安全側」に寄せてくる。いつも目新しい情報を提供しなければならないから、自らマッチポンプを繰り返すことになるマスコミのいつもの「振れ」の範囲内。

風邪のコロナウイルスの一種でもある(それでも特殊な)新型コロナの流行は冬に季節性が発揮され流行するのは誰にでも予測が可能だから、マスコミの振り子がこっち側に振れるタイミングを秋口に持ってきた尾身先生は偉いのだ。

さまざまな理由が取り沙汰されている。マスクや手洗いなど生活習慣の違い、重症化を招く肥満や糖尿病患者の数の違い、医療・介護の違い、BCGなど過去のワクチン接種による免疫機能の違い-などだ。以前に別のコロナウイルスに感染した免疫細胞が、新型コロナに反応する「交差免疫」を起こしたという見方もある。

 いずれも仮説である。今の時点で「日本人はかかりにくい」「重症化しにくい」といった楽観論に走るのは危険すぎる。

https://www.sankei.com/column/news/200903/clm2009030001-n1.html

忘れてはならないのは、ファクターXにSARSーX仮説を持ち出した児玉教授は、その後、エピセンターという言葉を持ち出し、大規模PCR検査をやらないと日本がNYになると煽った。彼はポジションによってデータの解釈を180度変えたに等しい。信用できない。

8034+. テカンジャパンと世田谷モデル

検査に4億円も使わなくても、お盆がプチロックダウンとなって人流が減るだけで抑えられたのがエピセンター東京なわけで。

宮沢先生はキクガシラコウモリ説を持ち出したけど、水谷先生(本物の動物のコロナ学者)に一蹴されたそうです。(日本は中国ほどコウモリとの距離が近くないのに、日本にだけある免疫を相当するのはBCG以外は無理。)

4種類の既存の風邪コロナに対する交差免疫にしても、欧米と日本で差があるとは思えないし(これもBCGによる強化仮説を付加しないと無理)。

BCG仮説が出た時に何度も言ったけど、おさらいしておきます。

私はBCG-tokyo株信奉者だけど、過信してはならないと何度も言ってます。

『自然免疫も遺伝因子も、環境因子には負ける』これが「自然免疫の閾値」。

7432. 自然免疫の閾値

7066. 自然免疫を過信するな

ダイヤモンドプリンセス号では、感染率には人種差が見られずBCGで補正しても日本人は有利ではなく、むしろ年齢が高かった日本の方が死者は多かったこと。

The effect of BCG vaccination on COVID-19 examined by a statistical approach: no positive results from the Diamond Princess and cross-national differences previously reported by world-wide comparisons are flawed in several ways

Masakazu Asahara doi: https://doi.org/10.1101/2020.04.17.20068601

BCGによるファクターX(trained immunity)はあるけど、暴露量が多ければ、対抗できません。

人間の公衆衛生で一番、大事なのは、community viral loadの考え方です。感染者の存在確率に言い換えることが出来る。感染者の数が少ない時には、小さな要因が「有効」に働く。しかし、感染者に遭遇する確率が高くなってくれば、全ての対策が「中途半端」では防ぎきれなくなり、リソースに余裕がなくなり、あったはずの有利が働かなくなる。その域値自体も、経済状態や医療の逼迫具合(他に災害があるなどの要因も含め)で変わってくる。域値を超えたら、手がつけられなくなる。4月9日の時点ではギリギリの瀬戸際だったと認識して欲しい。

日本にファクターXがあるように見えるのは、西浦&尾身マジックのおかげなんだと私は思う。手洗いのプロになったエッセンシャルワーカー、暑い中でもマスクをしてるみんなの努力、客が来なくなった誰かの痛みの上にあるんだと思う。

だから私は「緊急事態宣言なんて、いらなかった」 「自粛はコロナ脳」と言う人たち(アゴラ&レジリエンスユニット)を敵視する。

罰則・強制をするほどの強権を政府に持たせてない、人権を守ろうとする民主国家で、個人情報も守ろうとする(韓国や台湾のような軍事国家ではない)日本に出来るのが、唯一「自粛=他人に対する思いやりと一致団結する共同体意識」ですから。

出歩くなとは言ってない。でも三密空間には近づくなはもっと強調すべきです。例え、それで換気をしない店が潰れようとも。