7874. フオイパンを勝手に使うな

ステロイドを吸入とはいえ、ウイルスが増えてる最中に使うと、かえって増悪する可能性もあるように、薬の使い方を間違えると、面倒なことになると思う。

ヒドロキシクロロキンを飲んでる大統領(アメリカ&ブラジル)がいる国と違って、わが国でオルベスコの次に狙われるのはフオイパン.

言っておきますが、私はカモスタットは効くと思ってます。でも、こいつは耐性が出やすい、なぜなら、TMPRSS2がなくてもウイルスはACE2発現細胞には感染可能なのです。元々のゲノムのreplicationを阻害するRNA合成酵素阻害剤のレムデシビルやアビガンとは異なりプロテアーゼ阻害剤に対する耐性変異の獲得はRNAウイルスにとっては、朝飯前なのです。プロテアーゼあるいはSタンパク質の変異は、大したフィットネスコストもかからないし、今の増殖の勢いの中なら、多少のフィットネスの低下は、必ずcompensate mutationによって凌駕する。

イベルメクチンを勝手に使う人よりも、もっと罪深いと私は思う。

警告しておきます。

抗ウイルス作用とは関係ないステロイドや抗IL-6R抗体(アクテムラ)は別ですが、抗ウイルス薬の使い方を間違うと、耐性がはびこることになる。

治療の進歩が弱毒化に見えるけど弱毒化そのものではないのと同じく、治療の進歩が本物の強毒化(薬剤耐性ウイルス)を産むイタチごっこがウイルスとの戦いだということを。だから、安易に予防内服など進めるのはウイルスを知らぬバカの言うことだと言うことを。