7821. PCRのカットオフ

について、池田氏が、とんでも論を展開しているので、申し述べたいことがある。

 検査陽性率は1.9%から6.7%に上がったが、この「陽性」の基準(カットオフ値)はウイルス5個である。つまり検体の中にウイルス(あるいはその残骸)が6個以上あれば陽性と判定されるので、大部分は症状が出ない。

https://news.yahoo.co.jp/articles/d651d19a0a987f3b2b399b2eca5d581d797eb6bf

ウイルスが肺で増えて、上気道では増えない場合がある(エアロゾル感染)

鼻スワブの採取の時に痛いから逃げて、うまく当たらない場合がある(プロが取らないといけない理由)

などがあるが、それは置いて置いて、実際のところを説明しておく。

一番よく使われる検体=鼻スワブは、輸送用培地(1ml程度)の中に入れて検査の場所に送られる。(唾液は感度が落ちる、それはまた別のお話)

6554c. 青い箱

QIAamp viral RNA kit (青い箱でお馴染みの)を使ってRNA抽出をする場合、140マイクロリットルを取り出し、RNAをカラムに結合させて余分なものを洗い流し、最後に60マイクロリットルで溶出。60の内の5マイクロリットルの中に、5匹以上のウイルスRNAが見つかった場合を陽性とする。

つまり、この検出限界ギリギリの状態で、5x12x1000/140=430コピーのウイルスが、1本の鼻綿棒にくっつく鼻水にいると言う意味です。

たったの5匹ではないこと、これを読んでる人は、どうかわかってくださいね。

ちなみに、送られてくる検体の多くのCt valueは25から30ぐらい。カットオフは40。

Ctが10違うと言うことはカットオフの1000倍のウイルス(正確には1024倍のウイルスRNA)が鼻綿棒の先についてることを意味する。

つまり、430,000コピーのウイルスRNAが、普通の検査で陽性になる人の鼻水1滴の中にはいることになります。

採取する方は命がけだと、わかってください。