7678. ウイルス学者が宮沢先生に与しない理由

宮沢先生は、武田氏との対談で「みんな俺についてくるかと思ったら、誰もついてこなかった」と嘆いておられた。

理由は簡単だ。ウイルスは多種多様だ、専門家は専門家にリスペクトを払う。その道のプロにしか、わからないことがある。

人間のコロナウイルス(特にSARS-MERS)をやってきたウイルス学者は、数えるほどしかいなくて、ほとんどが感染研に集中している。他には群馬大学の神谷先生ぐらい。風邪のコロナウイルスに至っては、大学よりも地方衛生研究所の先生の方が詳しかったりする。

彼らは全員、このコロナ騒ぎにおいて、地方衛生研究所でPCR検査を行い、そのQuality ControlのためのウイルスRNA (ポジコン) varidation済みのprimer&
probeの配布、プロトコールの作成に、研究用の細胞とウイルス株の配布に忙殺されていた。単に配ればいいってもんじゃない、書類仕事も伴う(kutoo)

それに加えて、有象無象の出来の悪い検査キットのvaridation, 抗体抗体うるさい国民のための献血を使った検査など、多岐にわたって実務をこなしていた。

脇田所長は、彼らコロナチームの代表者として専門家会議の席に座っておられた。

実際にウイルスを扱ってもないウイルス学者が、どうして、専門家会議に専門家がいないと言えるんだろう。それはあまりにも、感染研で働いているウイルス屋に対して失礼だ。

それから、呼吸器ウイルス&人獣共通感染症の専門家として、インフルエンザで有名な河岡教授もメンバーだった。呼吸器ウイルスの伝搬を調べる動物実験系を組み立てるには、もっとも適しているチームが入っている。

どうして、血液感染や接触感染(下痢症)をやってるウイルス学者が、弓引くほどの知識と経験を誇ることができるだろう? 神経を疑う。

他にも、BSL3施設を持っているところ、実際に患者を診察診断しているところ、やりたいやりたくないに関わらず駆り出されて、てんてこ舞いしている。

誰もが、死に物狂いで働いている。

データサイエンスなんて、めずらしい分野も、プロ中のプロ達が手弁当で徹夜で格闘していることは、見える。

彼らは自らのデータで論文を書いている。自分のデータもないのに、総説だけ書くのは研究者の恥だと、普通のウイルス学者は知ってるんだよ。