7557. Bystander

まだ、cART療法(最初はHAARTと呼んだ)が確立する前の時代、AIDSの原因はHIVではない仮説が流行したことがある。何しろAIDSの末期に何で死ぬかは、日和見感染症か癌で多様だったことと、血液中のウイルス感染細胞の数が少ないわりにはCD4陽性の免疫細胞の減りが激しいことから、ウイルスから出て来る何か(gp120,tat, nefなどのウイルスのタンパク質)が悪さをしているか、それとも、HIV以外の何かが本体である可能性まで考えられた。

bystander cell death 仮説と言う。HIVの周りにいる、直接HIVに感染してない「傍観者」的な細胞が死ぬ病という意味だ。

HAART療法が確立し、ウイルスの増殖を止めさえすれば日和見感染で死ぬ人も減ることが見えて、この仮説は捨てられ、ウイルス分離をした人にノーベル賞が授与された。

7420. 専門家を背中から撃つ2

今、反ワクチン派と、次世代シーケンス法(NGS)を知らないロートルウイルス学者が「悪魔合体」し、それに何の反論もしないどころか、火に油を注ぐのが、「公衆衛生を教えている」のが怖い。

ウイルス分離は多くなされている。日本国内でも、感染研以外にも、衛生研究所でも、大学病院でも、なされている。遺伝子配列も数多く報告されている。動物に接種すれば感染し、再度分離が可能で、同じウイルスが取れて来る。

コッホの4原則は、満たしているよ。猫が感受性を持っている。少なくとも猫は風邪様症状を軽くではあるが、引き起こしている。

原因ウイルスではない可能性は残っている? そんな言い方をするのに「空気感染はない」とは言い切る。

6980c. 宮沢ライブの危険性

動物のウイルス学の限界がここにある。人間の病態を動物は完全に再現することが出来ないから、新型コロナウイルスで死ぬ病気を動物のウイルス学者は見ることが出来ない。だから、こんな変テコリンな回答になるが、自分が患者から飛沫を浴びせられて感染する身の危険を感じている医療従事者は、こんな回答をする「机の上のウイルス学者」に信頼を置くことは出来ない。

7555. 2月24日時点で 既に専門家会議はエアボーンの経路を警告してるのに、読み取れてない宮沢先生。彼の目はライブハウスの経営者の方を向いている。

公衆衛生のプロは、感染経路を遮断するため「密室」の危険を避けるため「換気」を注意する。一方で、新型コロナウイルス以外の可能性があるなんて、言質を取られる様な迂闊な発言はしない。それが「大衆」を相手にする公衆衛生の実務ってもんです。

病気は実験室の動物で起きてるんじゃない。リアル人間ワールドで起きてるんだ!!実験室で再現できないからって、存在しないわけじゃない。

そんな原理原則(細菌学者コッホの作った原則は種の壁の厚いウイルスに即座に適応することは間違っている)も、わからん動物のウイルス学者が教える人間の公衆衛生学なんて、危なっかし過ぎる。