7555. 2月24日時点で

専門家会議は新型コロナの「実態」をすでに正確に掴んでいた。

閉鎖空間がリスクファクターになるので、これに注意が必要なことと、換気が重要であることを記載した方が良い。

国民へのメッセージについて、症状がある人向けの内容だけではなく、症状がない人にも向けて、「①腕が届く距離であること、②長くいること、③混雑していることにリスクがあるので、そういう場所では日頃の行動のパターンを見直して、病気がなくてもなるべく行かないでほしい」という内容を盛り込むべき。

感染経路については、エビデンスはないが、せきやくしゃみ(飛沫感染)がなくとも、呼気などから感染する報告が上がってきている。このことも例外的に一部報告されている程度のことは盛り込んだ方がよいのではないか。リスクコミュニケーションの観点から、楽観的な見通しだけではなく、不確実も一緒に伝えた方が透明性も上がり、国民も信頼するのではないか。

中国CDCから、密閉空間で高濃度な環境ではエアロゾルがあるという話があったが、このような話を書くときには「密閉空間で高濃度の環境」という前提がある。この前提を共有しないまま単にエアロゾル感染と書くと、たちまち医療機関ではN95マスクがなくなり、一般の方は恐ろしくて外出できない状況にもなりうる。メッセージを出すときには、社会的な状況も考慮しないといけない。

一般の方に新型コロナウイルス感染症の重篤性は伝わっていない。多くの人が軽症だが、この感染症に誰も免疫を持っていないから、場合によっては大変になることを盛り込んだ方がよいのではないか。

全てのイベントを中止させると社会機能を全部とめないといけなくなるので、リスクがあるものを例示し、そこから始めるべき。例えば、立食パーティー。多数の人との接触がする機会があるものはリスクがある。

専門家会議の構成員の間で勉強会を行い、最も注意すべき環境として次の表現をまとめたので参考にしてほしい。「現在、感染を拡大させるリスクが高いのは、対面で人と人との距離が近い接触(互いに手を伸ばしたら届く距離)が、会話など一定時間以上続き、これが多くの人々との間で交わされる環境だと考えられます。我々が、最も懸念していることは、こうした環境での感染を通じ、一人の人から多数の人に感染するような事態が、様々な場所で続けて起きることです。」という文章である。

新型コロナウイルス感染症の重症度については、インフルエンザとは異なり、若年者でも長期間、症状が改善しない方もいる。そういう人が多数でることを想定すると、社会への影響は大きいと考えられる。

感染者の5%程度で集中治療が必要である。患者が増えてしまえば医療体制を支えられなくなる。

<外来患者の抑制による感染拡大防止について>

2009年の新型インフルエンザ発生時には、外来患者が病院に殺到して感染が広まった。つまり、現状では、一般の国民が感染するリスクは極めて低いにもかかわらず、軽症者や無症状患者が不安に煽られて外来に殺到し、結果として感染が広まってしまうような事態を避けなければならない。

(以上、新型コロナウイルス感染症対策 専門家会議(第3回)議事概要より)

政治主導だ、官僚主導だではなく専門家が初めて「主導権」を握ることが出来た。ほぼ日本版CDCとして、力を発揮できたからこその奇跡だったのに。

これで日本の奇跡の土台が崩れてしまった。

何も決められない、何も進まない日本に戻ってしまう。