MIS-CあるいはPIMS-TSと言うらしい。
日本人では小児の感染例が少なくて見えないのか、なんらかの遺伝的因子が「無い」から、助かっているのか。わかりませんが血栓症・血管炎になるのが気になります。
・炎症性マーカーのパターンも従来の川崎病とは異なる
— influenzer (@influenzer3) June 9, 2020
以上が新しい知見かと。
1) NY市のMIS-C17例の報告
→SARS-CoV-2感染が証明された患者に限定しています。
短いですが、情報量は多いです。
Multisystem Inflammatory Syndrome Related to COVID-19 in Previously Healthy Children and Adolescents in New York Cityhttps://t.co/V6zlorH1V1
— influenzer (@influenzer3) June 9, 2020
(結果)
— influenzer (@influenzer3) June 9, 2020
・17例が対象(男性8例、年齢中央値8歳)。
・全例で発熱、14例で消化器症状、1例は急性回腸炎の所見があった。
粘膜皮膚所見は多く見られた(発疹12例、結膜炎11例、唇発赤9例)。
・3例は入院時に低酸素状態、3例はショック状態。14例は胸部X線異常を認め多くは両側性間質影を呈していた。
・16例でIL-6の上昇が見られた。
— influenzer (@influenzer3) June 9, 2020
8例でサイトカインプロファイリングを行ったところ、IL-2R, IL-18, CXCL9の上昇、IFN-r(n=3)とIL-8(n=2)の一部での上昇が見られた。
TNF-α、IL-1β、IL-2、IL-4、IL-5、IL-13は正常だった。
フォローアップの心エコーで多くの患者で心機能の正常化が見られた。1例で冠動脈の動脈瘤が確認された。
— influenzer (@influenzer3) June 9, 2020
・平均在院日数7.1日(3-18日)で全例軽快退院。死亡例はなかった。
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Clinical Characteristics of 58 Children With a Pediatric Inflammatory Multisystem Syndrome Temporally Associated With SARS-CoV-2https://t.co/2D9zulaMzj
— influenzer (@influenzer3) June 9, 2020
・PCRで58例中15例(26%)、IgGは46人中40例(87%)で陽性。全体で45例(78%)でSARS-CoV-2の感染の証拠を認めた。
— influenzer (@influenzer3) June 9, 2020
・全例で発熱。嘔吐45%、腹痛53%、下痢52%、発疹52%、結膜充血45%で見られた。
・CRP上昇(22.9mg/dL(IQR 15.6-33.8))、フェリチン上昇(610μg/L(IQR 359-1280))の炎症所見が見られた。
・CRPとフェリチン、トロポニン、d-dimerをあわせて評価すると違いが分かりやすいかも?? pic.twitter.com/F1ONcyJWIU
— influenzer (@influenzer3) June 9, 2020
さて、古典的な川崎病の診断基準の範疇に入るかどうかは専門医にお任せしますが、重症化したタイプ Kawasaki Disease Shock Syndrome (KDSS)とは似ているように思います。https://t.co/JD3IatHlW4 https://t.co/T4MU3JRPQs
— Stray (@K9FCR) June 5, 2020
川崎病(これまでの概念の)と、ポストコロナの場合の違いが、フェリチンとトロポニンと D-dimerに現れているとして、トロポニンとD-dimerは血栓と関連するとして、なぜに、CRPとフェチリンで挙動が違うのかが、よくわからない。
【『川崎病』発見した小児科医死去】
— キュート先生🤗呼吸器内科医 (@cutetanaka) June 10, 2020
『川崎病』を発見した小児科医の川崎富作先生。心からご冥福をお祈りします。
川崎区とか川崎市とか川崎医科大学とかは全く関係なく、川崎富作先生のお名前からで、世界的に有名な病気です。 https://t.co/r72UmWL5Kl