7462. NEJMでさえも

信じられないとは・・・・Natureは再現性が取れないことが多いとは知ってたが・・・・

ちなみに、この論文以外にもACE阻害薬とARBは新型コロナの重症化と関連しないという報告はいくつも出ていますので、幸いこの論文が撤回されても新型コロナの医療の方針に関して大きく変わるわけではありません。

なお、このヒドロキシクロロキンについても、他に「治療効果なし」という報告が立て続けにメジャー医学誌(BMJNEJM)に掲載されていたことから、大勢としてはヒドロキシクロロキンは使用されない方向になっています。

イベルメクチンが新型コロナウイルスに有効かもしれないという実験室レベルでの研究成果がオンライン上に掲載されたのが4月3日なのに、3月31日までにイベルメクチンを投与されていた新型コロナ患者が(いくら世界広しと言えども)704人もいるのか、と。先見の明ありすぎやろ、と。

というわけで、おそらくこの査読前論文もサージスフィア社が(全てまたは部分的に)捏造したデータなのでしょう。

この論文は査読前とは言え、かなりインパクトが大きかったので、これを受けて実際にイベルメクチンを使用した医療機関もあったのではないかと想像します。

実際に南米のペルーではこの論文を受けて新型コロナの治療薬ガイドラインにこのイベルメクチンを選択肢として入れたそうです。

しかし、さすがにこの査読前論文はアラが目立ち、この論文からこのサージスフィア社の論文が疑われ始めたという論説も出ています。

https://news.yahoo.co.jp/byline/kutsunasatoshi/20200606-00182086/

きっちりと「下げられた」論文の影響=後始末まで書いてあるところが、忽那先生が只者じゃない証拠です。毎度、ありがとうございます。

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Peer reviewのシステムは、ボランティア精神によって成り立っている。自分の業績にも一切ならない(でも、有名ジャーナルに載る論文なら、それをパクるためにreviewしたがる人もいる)のに、時間と手間はかかるし、自分の専門外のものも引き受けると勉強に手が回らないこともある。

はっきり言って、今の、中国からの粗製乱造は邪魔だし、プレプリントをマスコミが引っ張るのもウザい、HIVの配列が入り込んでる人工ウイルス説なんて「取り下げ」になったのに、今でも亡霊のようにデマわってるわけだし。

理系はwet(実験)とdry(コンピューター)が、必ず双になってなければならない不文律があった。それを、wetの実証データ無しに虚像のシミュレーションやモデリングなどのデータ解析だけでバンバン論文が出るようになったのは、重工業を抱えず、パーツを買ってきて組み立てるだけの携帯と電気自動車が席巻するようになったのと、ほぼ同じ構図だと思う。論文は砂漠の地域から出て良く出てくるので、砂上の楼閣と私は感じる。

そして、実証が必要ない分野は捏造も簡単に出来るんだよね・・・やれやれ

治療薬やワクチンにおいて、第三者機関が入って治験を行うのは、効かないワクチンを投与されたり、副作用のある薬を出されたり、反対に本当に有効な薬をライバルによって潰されたり、そんなことがないように、人類の福祉のために「科学の良心」を賭けて、倫理の問題なのだけど。

金儲けが絡むと、なんでもありの世界観って、やはり中国の拝金主義が世界の価値観を歪めたように思えて、ならない。

(日本の場合、不正が起きるのは金というより名誉欲のため?とも思う)