西浦先生と宮坂先生お二人の意見が一致したのは、以下の下りだと思う。
例えばこれまで激しい流行があった中国湖北省武漢市でも、またクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」でも感染した人は全体の2割程度でした。集団の6割も感染をするようなことは観察されていないのです。
その理由は大きな流行が始まると、人は隔離措置をとり、接触制限をするようになるからで、それとともに上記の基本再生産数が小さくなるのです(これを実効再生産数と言います)。
接触制限によってR値が1.2まで下がると、上記の公式で集団免疫閾値は20%以下(筆者注:16.7%)となります。これが、実際に武漢市やダイヤモンド・プリンセスで起きていたことではないかと私は考えています。
大きな感染症の時には人は必ず都市封鎖などの強い交通制限策をとるので、感染は抑制され、これとともに実効再生産数が下がるからです。そして予想よりもずっと低い集団免疫閾値に落ち着くのです。
(https://news.yahoo.co.jp/byline/kimuramasato/20200516-00178807/)
大事なことは2回、繰り返し描かれている。
何もしなければ、R0=2.5で40万人は、「何もしなければ」の前提で、実際には、人は対策を講じるから、R0は下がってくる。R0=2.5を代入するのではなく、当時は1.7ぐらいを入れておけば良かったのに、って話に変わりはない。
間違いを認めて撤回? 話を盛りすぎのようにも思う。
「日本では一旦、流行を制御してしまったので1%も特異的免疫を持っていない。他が免疫を持っているというのではなく、重症化リスクの低い多型とかがあるだけだと、今後も流行は起こり得る。」と西浦先生は書いている。
分解して解説しておく。
「1%も特異的免疫を持ってない」のは、東大のデータ0.6%からも明らか。
他が、ではなく、「他の免疫を持っているというのではなく」の間違いだと思うけど(これでSARS-X仮説とBCG仮説を否定)
重症化リスクの低い多型とかがあるだけ(これは、感染しにくい多型とは別物、血管炎や血栓症になりにくい多型、高血圧や肥満になりにくい多型などを指す=HLA仮説を否定)
結論、今後も流行は起こり得る(日本では次の波は来ない永江説を否定)
なんだけどね。本当に西浦コメントを永江氏は読んだのだろうか?