6877c. BCG仮説

論文を記録しておく。

https://www.medrxiv.org/content/10.1101/2020.03.24.20042937v1

BCGワクチンは結核を予防するワクチンの通称であり、このワクチンを開発した研究者の名前であるBacille Calmette-Guerin(カルメットとゲランの菌)の頭文字をとったものです。

その効果としては、乳幼児期にBCGワクチンを接種することで、結核の発症を70%程度(J R Soc Med. 2017;110(11):428.)、そして結核性髄膜炎や粟粒結核という重篤な病態を80%程度予防することができると報告されています(Int J Epidemiol. 1993;22(6):1154.

)。

日本では生後1年の間(通常生後5ヵ月から8ヵ月の間)に接種することになっています。

BCGの結核以外の感染症に対する予防効果

BCGワクチンは結核を予防するためのワクチンですが、結核以外の疾患に対する予防効果も示されています。

小児期の呼吸器感染症や敗血症を40-50%減らすこと(Clin Infect Dis. 2015;60(11):1611.)や低出生体重児の死亡率をへらすこと(Clin Infect Dis. 2017;65(7):1183.)が示されています。

こうした結核以外の感染症に対してなぜ予防効果があるのかは十分に解明されてはいませんが、BCGワクチンが白血球の成分の一つである単球に働きかけて自然免疫を強化するゲノム変化を起こすこと(Cell Rep. 2016 Dec 6;17(10):2562-2571.)、炎症促進性サイトカイン、特にIL-1Bの分泌を増加させること(Science. 2016 Apr 22;352(6284):aaf1098.)などによるものではないかと推測されています。

(以上、引用 https://news.yahoo.co.jp/byline/kutsunasatoshi/20200404-00171439/)

ついでの拾い物。

忽那賢志先生
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