5342. 守秘義務と報道の中立

今回の余命関連民事裁判は、原告や被告が弁護士であって一般人ではない珍しいケースだ。普段、弁護士は「代理人」にはなるが、原告や被告になることは少ない。

普通、民事訴訟裁判が始まってしまえば、報道は「引いて」見守る。判決が出れば、判決は報道するが、途中の裁判所の中まで行って、被告の容姿や言動をあげつらうようなことはしない。

「代理人」は、被告や原告本人には「失言」を封じるために箝口令を敷き、「代理人を通してしか発表しない」ようにすることが多い。

三宅さんは自身が創意工夫をしているかのように思っているのかもしれないが、この件は、法的知識の乏しい老人を被告に、圧倒的強者である弁護士が原告となっている一方的な状況だから、横綱相撲として、異例の「発信」が可能なだけだ。それも、大手マスコミではなく、お友達の会話and タブロイド紙という規制のゆるいところだから。

NHKが同じことをやったら、問題視されるだろうし、ペラペラと「代理人」が毎回の裁判の後で「答弁書」の内容を喋ったりしたら「弁護士」としての見識を問われるだろう。

事実、私がしばらく余命関連で法律面のアドバイスをもらっていた先生は、「守秘義務の壁の向こうに行くので、発信できなくなる」と言って消えられた。