5019. 当事者の気持ち14

これを掲載するのは「差別と戦う」ルポライターの仕事のはずだと思うのだが、三宅様の眼中に「在日」の姜弁護士はカウントされてないので、仕方がない。

僭越ながら、ネトウヨの私めが「在日コリアン」弁護士の気持ちをお伝えせざるを得まい。

姜弁護士は、昨年は神原・宋弁護士と共に「和解or訴訟」のお手紙を出し、初期和解組は5万円で「和解」した。

しかし、なぜか神原vs江頭訴訟に姜先生は名を連ねてはいない。

余命が7億訴訟にも名前を入れたので「反訴」には入っているようだが、途中で「告訴の取り下げ」を神原組に申し出た人からには、「姜先生とは契約を解除したので、個別に交渉して欲しい」との連絡が来たとのことで、不思議だなぁ、と思っていた。その紆余曲折の経緯が書かれています。

この手紙は、自分ではツイッターなどの発信手段がない姜先生が、自らの気持ちを聞いて欲しくて、それを読んだ懲戒請求者からの返信が欲しくて、代理人弁護士に託したもの。

世の中に知らしめることには問題がないだろうと判断しました。

金銭は必要なく、気持ちをわかって反省してくれれば、和解するとのことです。筋が通ってると思います。

お互いにわかり合うための一歩として。

なんで、三宅さんがやらずに、ネトウヨの私がやってるのか、サラサラ疑問だけど。

単に「在日」「ネトウヨ」というアイコン(属性)で考えるのではなく、一人一人に個性があるってことを理解するには、いい事例だと思う。同じ在日「金」姓でも、大阪の金先生は「訴訟のつもりはない」と言われたのと同様に、同じ川崎関連の弁護士さんでも、宋先生と姜先生は考え方が違う。

「朝鮮学校」がなくても、日本の学校に通う=教育の機会が保証されている生き証人でもある。

私は最近、復活した朝鮮系日本人「だんご屋」さんのブログも「当事者の声」として、取り上げるのも、在日と一括りにするのではなく、在日の中にも様々な人がいる。在日特権の上で被害者として大声をあげてる人ばかりではないことを、わかった上で、言うべきことを言うべき相手に「正しい手段」で伝えるべきだと思っているからです。

もう、私のブログを読む人は、筋金入りの「余命読者」の可能性はなく、これ以上、和解へ進む人はいないのかもしれないけど。

縁あって「当事者の声」を入手したので、残しておきます。

(ちなみに、姜先生が狙われたのは「在日」だからではなく、川崎デモの件で「津崎」と敵対する側だったから。神原組とみなされたからです。)

姜先生に自分の意見をぶつけたい人は、どうぞ、直接の対話を。

以下、文字起こし。

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 私は、私のこと、あなたがやったことによって受けた私の気持ちをあなたに知ってほしいと思い、代理人を通じてこの手紙を書くことにしました。ただ、あなたがなぜこのようなことをして、今回取り下げをしようと思ったのか、あなたの考えも知りたいと思っています。この手紙を読んで思うところがあれば、窓口になっている代理人に連絡していただければと思います。

私の生い立ちとヘイトスピーチデモを初めて見たときの気持ち

 私は、日本人とコリアンの両親の間に生まれ、日本の普通の学校に通い、ほとんどの友達が日本人ですが、コリアンであるということを理由に傷つけられたことなく、これまで普通に生きてきました。生まれ育った日本は私の故郷だと思っています。ただ、自分の中に半分ある韓国朝鮮のアイデンティティも大事にしたいので、「姜 文江(きょう ふみえ)という名前で生活しています。
 それが、2013年に新宿で行われたデモで、在日コリアンを侮辱・罵倒し、日本から排斥する主張が延々と続いているのを見て、私は強い恐怖とショックを受け、ここで「私は姜文江です」と名乗ったら自分自身が攻撃されるだろうと思いました。そのときのショックは一日でなくなることはなく、あの恐怖は今でも覚えています。

川崎のデモを禁止するための代理人になった理由

 2016年、川崎で同じようなデモが行われるおそれがあるから、そのようなデモを止めるために裁判手続きの代理人になってほしいといわれました。私は新宿で自分が受けた恐怖を川崎で暮らす在日コリアンの人たちが感じないよう、弁護士として申立人の代理人になりました。

懲戒請求されたことによって受けた私の気持ち

 あなたは、そのような私の弁護士としての活動について、「虚偽申告申し立て」として弁護士会に対して懲戒請求をしました。
 弁護士会の懲戒制度というのは、一番重い処分としては弁護士の資格を剥奪するもので、弁護士にとっては請求を受けただけで緊張する重い制度です。私は、川崎のデモを禁止した事件については、きちんとした証拠を提出した上で裁判所が判断したものですので、申立代理人となったことは間違っていなかったと思っていますし、虚偽申告ではありません。それでも、2013年の新宿のデモによって、それまで自分を受け入れてくれていた日本社会の中に自分を攻撃する人がいたことにショックを受けていたので、弁護士会の懲戒請求についても、もしかしたら自分を攻撃して懲戒処分をしようとする人がいるかもしれない、と不安を感じました。最終的には弁護士会は懲戒処分をしないという判断をきちんと出してくれましたが、その決定が出るまでの間は落ち着かなかったです。
 だから、根拠なく安易に懲戒請求をしたあなたに対して、この苦痛に対する代償として慰謝料を支払ってほしいと通知を出しました。

今回の訴訟について

 あなたは、これに対して、さらに裁判まで起こしてきました。
 裁判を起こすということの重さまで考えていなかったかもしれませんが、裁判というのは、訴えられたら裁判所にいって反論をしないと負けてしまい、放置することができません。裁判で負けると、決定されて賠償金を支払わなければ預金や給料が差し押さえられる可能性も出てきます。そのため、裁判にきちんと対応するために、私は多くの時間をとられただけでなく、ほかの弁護士にも代理人になってほしいとお願いし、多くの弁護士に負担をかけてもらうことになりました。
 あなたは、今回訴えを取り下げたいと希望を出されましたが、私は、上記のあなたが私に対して行ったことの意味をきちんと考えてほしいと思っています。そのために、あなたの取下げに異議を述べ、この手紙を読んでもらうために書いています。

この手紙を書いた理由

 私は、昨年、弁護士会が懲戒処分をしないと決定した直後は、私が弁護士業務として行った川崎の事件について、虚偽の申立てだとして懲戒されたことについ
ての苦痛が大きかったので、懲戒申立てに理由がなく違法であることを認めて謝罪し、慰謝料を支払うことを求める通知をすぐに出しました。(次に述べる在日コリアンであることを理由に懲戒請求されていたことは後で知りました。)
 その後、さらに訴訟まで起こされて、これは、ヘイトスピーチデモを止めようとする弁護士に対する牽制だと怒りも覚えました。
 ただ、他方で、慰謝料の支払いを求めるだけでは私の考えをわかってもらえず、あなたとの対話もできないと思い、神原弁護士への委任関係を解消し、独自に懲戒請求と訴訟を提起したあなた方へ、どのように話しかければよいか、考えることにしました。それについて考えた現時点の私なりの結論が、この手紙です。

在日コリアンに対する差別について

 あなたは、「在日コリアン弁護士会との連携」という懲戒自由でも私に対して懲戒請求をしました。これは、私の氏名から在日コリアンであることが推測されたからであると思われますが、私にはなぜ在日コリアンであることを理由に懲戒請求されるのか理解できず、国籍や民族を理由として差別を受けていると感じました。川崎のデモで行なおうとしていることも、川崎に暮らす在日コリアンの人たちに対する差別行為です。
 私は、在日コリアンですが、それだけで排除される理由は何もないと思っています。また、コリアンだということだけで、何かを決め付けられたり、非難される理由もないと思っています。あなたは、例えば外国人から「日本人はこうだから」といわれたら、すべて自分のこととして受け入れられるでしょうか。あなたが、あなたという唯一のかけがえのない一人の人間/存在であるのと同じように、私も、「在日コリアン」であるだけでなく、生まれてからいろんな経験を積んで今まで生きてきた、一人の個性ある生身の人間です。川崎に暮らす在日コリアンの人たちも、抽象的な「在日コリアン」という集団ではなく、それぞれ個性があり、送ってきた人生が異なる一人一人の人間です。だから、一人一人の人間であることを無視し、自分ではどうしようもない属性(在日コリアンであること)によって私や川崎に暮らす在日コリアンの人たちを差別したり、これを理由に排斥する主張をしようとデモを行うことを、私は許せませんでした。また、それは多くの在日コリアンである人たちに恐怖や不安を与えるものであって、表現の自由で保障すべき言論ではなく、ただの差別行為ですから、これを禁止するために川崎の事件の代理人となりました。

私の希望と、あなたの気持ちについて

 以上のことから、私は、川崎のデモについて私が禁止を求めた弁護士活動が虚偽申告でも違法でもなく、そのことについて懲戒申立てをしたことや提訴したことについて、理由がなく違法であったことを認めてほしいと思いますし、これらの懲戒申立てや提訴が私の正当な弁護士活動に対する牽制・妨害であったことも認めて謝罪してほしいと思っています。また、私に対して在日コリアンであることを理由に差別したことも認め、謝罪してほしいと思います。そして何より、今後、このような一人一人の人間性を無視して排除するような、差別的なことを二度としてほしくないと思っています。
 このような私の考えを理解し、別紙の和解契約書の内容に合意して署名押印していただけるのであれば、あなたの取下げ(裁判からの脱退)を認めますが、和解契約書の内容が認められないのであれば、このまま裁判を続けて、私の言いたいことを、もっと書面を読んで理解してほしいと思っています。
 ただ、あなたにも言いたいことがあるのではないかとも思います。今まで私は自分の話だけをしてきましたが、あなたにもあなたの考えがあって、今まで懲戒請求書や訴訟の選定書に署名押印してきたのかもしれません。ですから、もしあなたが自分の言い分を聞いてほしいと希望するのでしたら、それを聞いたうえで、別の形で和解することも考えています。

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