2270. ワンツー

羽生選手と宇野選手で金銀の2つのメダルを獲得!

おめでとう!

五輪が開催されないことを願ったこともあったけど、4年に1度しか開催されないため、1度を逃すとチャンスを失う人もいる。二人が揃うタイミングは今年しかなかった。

あとは無事に帰って来て欲しい。

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http://gendai.ismedia.jp/articles/-/53440

日本のフィギュアスケートを長く取材してきたが、どんな優秀な選手に対しても、「もっとこうすれば、いいのに」「あとほんの少しだけ、ここを変えればいいのに」と、報道陣が気を揉むようなことは必ずあった。

コーチなど、スタッフ選びでうまくいかなかった選手、メンタルの弱さがもどかしかった選手、有り余る才能をどうしても生かしきれなかった選手、こだわりが捨てきれず、先に進めなかった選手……。世界チャンピオンになった髙橋大輔、浅田真央、安藤美姫らでさえ、選手として、人間として、「どうして?」と思うような「つっこみどころ」は満載だったのだ。

そんな、外野がつい口出ししたくなるような弱みが、今の宇野昌磨には不思議なことにほとんどない。だから今シーズン、宇野はどんな試合も安心して見ていられるし、多少の失敗はしても、それを次に生かすだろうな、と確信が持てる。

一方で、オリンピック連覇を狙う羽生結弦はどうか?

これが宇野昌磨とは対照的に、「つっこみどころ」だらけなのだ。

実は彼の魅力は、正統派の王子ぶりや品行方正さなどではまったくなく、間違いなくその危うさ、幼さにある。ある人がかつて、「強くなるためにダークサイドに堕ちたアナキン・スカイウォーカー」と羽生を例えたことがあったが、そんな危険な魅力、もろさと同居した強さ、そのはかなさに、人はひきつけられてしまう。

獰猛で、破滅的で、どうしようもなくアンバランスなところにこそ、彼の人間的な魅力はあるのだ。

ここ数年の彼を見ていて、「こんな身体で、環境で、取り組み方で、気持ちの持ち方では、絶対にうまくいくはずがない!」と何度も思った。それでも彼は、オリンピックも、世界選手権も、力業でもぎとってきたのだ。うまくいかない試合も多いが、ここぞ、というときには怪物並みのメンタルの強さを発揮し、悪魔的な破壊力で氷の上に君臨してしまう。